ただいま、連休最終日にこちらを執筆中。5月3日からはじまったゴールデンウィーク後半戦。我が家は何をしていたのかと言いますと、家の中のお引越し。我が家にある3つの個室の役割をすべて変える、という大規模な模様替えをしておりました。

　事の発端は、数日前にこちらで書きました “ニャンズ、朝も早よから起こしにくる事件” 。おかげで睡眠不足になりがち。「でも、なんとなくご飯でもトイレでもなさそうだぞ。そうか。たぶん、甘えたいだけなのだな」と踏んだ我が家は、その打開策としてわざと部屋の扉をあけておき、「オッケー。好きなときに甘えに来ればいいさっ」というスタイルに切り替えた訳です。

　その際、猫アレルギーである私のベッドにニャンズが来ることはなかったものの、すこし離れた場所で寝ている成瀬文子さんのベッド目掛けてやってくるニャンズと同じ空間で数晩を過ごしてみたところ、私、やっぱりダメでございました。朝になるとヒューヒュー喘息になる。

　そんなわけで。

　私たち家族3人はそれぞれの寝室をつくることとなったわけですが、我が家はそれぞれに寝室を設けようとした場合、結果的に全部屋を移動させることが必須となります。夫婦の寝室は息子の部屋に。私の仕事部屋だった場所は成瀬文子さんの部屋に。息子の部屋は私の部屋に。といった具合に。もう、ほとんど引越しです。めちゃ大変。

　ただ、本当の引っ越しではないので、「ベッドを一旦ここに出して、先にあの部屋の本棚を出して、あ、それだと本棚がどこにも置けないわ」といった具合に、家の中でテトリスをしている感じになるほか、我が家は本をはじめ、特に私はやたらと小物も多い。本の移動はもとより、小物を飾っていた棚から一度片付け、新たな場所に設置した棚にもう一度小物を飾ってゆく必要があります。言葉にすると何てことはなさそうですが、今回移動させた本は千数冊。小物もおそらく何百点とある。まぁ、端的に申し上げまして我が家、いや、私はとってもパニックなゴールデンでございました。

　成瀬文子さん曰く「まずはざっくりと大きなものをとにかく移動させるねん。細かいところはあとあと！」とのこと。当の文子さんはもちろん、息子も「オッケー」と軽やかに移動させておりましたが、私、苦手なんですよねぇ。どうしても片付けをしながら移動させようとしてしまいます。たとえば。一見、煩雑に見える本棚も私的ルールがしっかりと適応されているので、移動先でもそのルールを崩したくないから作業が遅くなるのです。

　しかしながら、私にとっては仕事場の移動も兼ねた今回の模様替え。どうしても連休中に作業を終えなければいけませんので、今回、成瀬文子女史の指導には基本的に抗うことなく、そしてそれはやはり効率がよく、なんとかかんとか、今回の大規模模様替えをぶじに終了させるにいたりました。

　私は今。南のひとつ星を、あ、違う。そんな家の中モンゴル大移動を経て、ようやくできあがった新たな部屋でこちらを書いている訳ですけれども、もう身体がバッキバキでございます。脳みそもフニャフニャです。Fit’sです。噛むんとフニャンニャンニャンニャニャンです。

　それでも、今回の模様替えの発端であるニャンズは、その結果に満足をしているのか、とても穏やかにあたらしく自分たちの寝床ともなった成瀬文子さんの寝室でスヤスヤと寝ております。

　私もひさしぶりにリニューアルされたニュー・ルームをこれからどのような空間に仕上げてゆくのかを考えることがたのしみになっております。現状、45歳・男の部屋とは思えない昭和の学生部屋感がそこかしこに充満してしまっておりますが。

　そんなわけで。Part 2。

　連休明け、きっと、みなさんそれぞれに体力もお使いになったことと思いますが、ゆっくりと平常モードに戻していきましょう。次の連休は7月なかばだそうです。えーっ！ なんか、それは、嫌っー。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です