2024.05.01
20240501
アウトドアはインドアだ。これは、かの有名なウチニイタラ・イイジャン1世の言葉ですけれども、その言葉は「え? 最近のテントってコタツとかあったりすんの?」という冬のキャンプで生まれた名言だと聞いています。
しかしながら、今回。この日曜日、月曜日の祝日に私が参加したキャンプは夜になっても気温は15度超。快適なアウトドアを楽しむこともできた春のキャンプですので、外での料理に食事。満天の星の下で焚き火とお酒をたのしみながら気心の知れた肩肘張らない友人たちとのおしゃべり。はたまた、目の前が海であるという好立地なキャンプ場であったことから、ふとした瞬間に耳をなでてゆく波の音、朝も早起きをして大好きな釣りに少し興じてみたりと、アウトドア、キャンプでしか味わうことができない喜びを私は確かに手に入れたのだと思っています。アウトドアはインドアだ。いいえ。しっかりと、アウトドアはアウトドアはでございました。
ただ。
キャンプ場は伊勢志摩。今回のキャンプに誘ってくれた友人家族は私の故郷でもある伊勢在住。そんな友人から事前に LINE で送られてきたのは伊勢志摩の海産物を扱った地元鮮魚店のホームページへのリンク。リンクだけ。不思議なことにリンク以外に捕捉されたテキストはなにもありませんでした。
友人は何を言いたかったのか。けれど、私はわかりました。私にはわかりました。走行距離400km弱。連休の渋滞により走行時間は往復で13時間。関西から “わざわざ” といってはなんですけれども、「そんなお前に、ひさしぶりに地元のうまいもん、食わせてやっから」。そんな友人たちの静かな、けれども熱い心意気を私は感じ取ったわけです。なんだよ、バカヤロウ。なんだか俺たちも大人になっちまったんだな。・・・サンキューな。たのしみにしているぜ、と。
それなのに。
ええか。ワシャのう、伊勢で育ったよりも長い年月をソース文化の関西で生きとるんじゃい。まさか、ここまで来て、キャンプまでして、食べる夕食が、そのへんのスーパーで買った食材でつくるお好み焼きと焼きそばとはのう! 「マヨネーズいるか?」じゃねーんよ。すでに潮の香りでいっぱいになったこの口の中をどぉーしてくれるんじゃ!
・・・はっ!
いけません。私としたことが、はしたない。そうでした。キャンプはキャンプをすることが目的なのです。なんなら、食事なんてカップラーメンでいいんです。キャンプは特別な食事をすることが目的では決してありません。と、この日のために、映画版を含む全話、全シリーズを見直したキャンプアニメ『ゆるキャン△』で言ってました。
そうだった。お好み焼きも焼きそばも美味しかった。外で食べる、みんなで食べるお好み焼きは焼きそばは、本当に美味しかったのです。
体力のない私は正直ぐったりと疲れはしましたが、キャンプに行くことができてよかったです。
そうそう。そういった思い出話を、帰宅後に家族に散々話していた今晩「30日(火)」の夕食は焼きそばでした。つくってくれて、ありがとう。
焼きそばって、おいしいよねー。by ナンモ・イエネー45世
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です