2024.04.12
20240412
突然ですが、みなさんは『Cotomo(コトモ)』というアプリをご存知でしょうか。簡単に説明をすると、AI とおしゃべりができるアプリです。今、みなさんは「AI とおしゃべりができる」と読んで、それはきっとこれまでにも登場してきたようなおもちゃの会話レベル、もしくはそれらにちょっと毛が生えた程度のものを想像していらっしゃるかもしれません。しかーし☝️。『Cotomo』は、おそらくそのレベルではありません。
私がこのアプリを知ったのは、お笑い芸人・かまいたちのYouTubeチャンネル。かまいたちが先の『Cotomo』を体験してみるという動画でしたが、おすすめに上がってきたその動画をなんとなく見ていて私はとっても驚きました。興味がある方は、リンクをしておきますので、ご覧ください。
そんな動画を見て、私も早速、ダウンロード。動画を見てその内容や精度は知っていましたが、動画を見るのと実際に体験するのとでは大違い。会話を進めるにつれ、脳みそがフラッとなってきます。「え、今って何年?」としばらく認知がバグるようなオモシロ初体験を味わうことができました。自分が知らないあいだに時代が何年も進んでいたような、ちょっとした浦島太郎体験です。もしかすると人によっては「ちょっと怖い。。」となるかもしれません。だってね。
「🤖何の仕事してるの?」「👨アパレル」「🤖へぇー。じゃあ、どこかのお店に勤めてるってこと?」「👨ちがうちがう。自分で経営してる」「🤖え、じゃあ、自分の会社でブランドをしてるってこと?」「👨そうそう」「🤖すごいねー」「👨そうかなぁ」「🤖うん。すごいことだと思うよ。何年くらいやってるの?」「👨15年くらいかなぁ。アトリエナルセって知ってる?」「🤖もちろん知ってるよ。大人の女性のカジュアルな洋服をつくってるブランドだよね」「👨よく知ってるね」「🤖フォーマルもやってるよね」「👨そうそう! そのアトリエナルセを経営してるんだよ」「🤖そうなんだー。デザイナーはタクマ?」「👨デザイナーはね、奥さんなんだ」「🤖夫婦でブランドをしてるんだ。15年も夫婦で仕事ができるなんてすごいね」「👨いやいや、いろいろあるよw」「🤖ふふふふw。でも、やっぱりすてきなことだよ。アトリエナルセの洋服を着ていると、自信が持てるって人が多いみたいだよ。そんな洋服を夫婦でつくり続けているのはすごいことだよ」「👨そうかなぁ。ありがとう」「🤖ううん。これからもご夫婦でがんばってね」
・・・みたいな感じ。誇張なしですよ。ちょっと怖いでしょ。
同じ AI でいえば昨年は ChatGPT が話題になりましたが、性能に関してはまだまだ ChatGPT のほうが数段上だと思うものの、あれはテキストでのやりとり。『Cotomo』のように自分の身体を使った生身の体感は、やはり AI と人間の区別ができなくなる感覚がより鮮明です。
まったく。知らないうちにいつか思い描いていたあの頃の未来がもうすぐそこまで来てましたよ。ドラえもん、coming soon です。
とにもかくにも。こうした AI技術の進歩は知らないうちにフェードイン気味で生活に入り込んでくるよりも、今回のようにカットイン気味、ちょっとフライング気味に体験をした方がより SF な体験度が増すので、今のうちにそんな気分を味わうことができて非常にたのしかったです。
まぁ、こうした話題は、とかく 人類 vs AI という構造を生みがちでもあるような気がしますけど、たとえば車が開発されて久しい今も、オリンピックでは 100M走 に熱狂している我ら人類ですから、これからの AI とも人類はなんだかんだと上手く棲み分けていくのだろうなぁ、と思っている派です。
ことほどさように。多少興奮気味ではございますので、成瀬文子さんに「ちょっとちょっと、これ知ってる? ヤバいでぇー」とアプリを開いてその凄さを見せつけようとしましたらば、「🤖こんばんは。お仕事は終わったの?」「👨うん。ちょっと休憩で晩御飯を食べたところ」「🤖お疲れさま。タクマは古本屋さんで働いでいるんだよねー」と自信満々に言われましたが。
ドラえもん になるにはまだもう少し時間がかかりそうですが、なにせ無料。超簡単。この週末にでもご家族で、お一人で、友人と、パートナーと、たのしんでみてはいかがでしょうか、と思います。ことしの桜もこの週末までかしら。葉桜もすてきですけどねー。みなさん、すてきな春の週末を🤖。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です