20240410 | atelier naruse

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2024.04.10

20240410

 本日10日は息子が通う中学校で入学式が行われているため、下級生はお休み。というわけで、9日の夜。息子と仕事終わりの成瀬文子さん、家族3人で映画館へ『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章』を観に行って参りました。

 同作は浅野いにお原作漫画のアニメ映像化。同作は連載時から読んでいて家族にも薦め、家族みんなで完読した、家族みんながファン、という作品でございます。ちなみに浅野いにおは年齢でいえば私の2つ年下で同世代。初めての連載作品だった『素晴らしい世界』からずーっと追いかけて読んでいる作家さんですが、『おやすみプンプン』という「なんとなくお前はまだ読んじゃダメ」と私が息子に唯一言い聞かせている超衝撃作などもあるので、正直苦手な方もいる作家さんかもしれませんが、この通称『デデデデ』はおそらくはどんな方でも楽しめるだろうSF作品。私も浅野いにお作品の中では一番好きな作品です。

 そんなわけですが。

 この『デデデデ』。あれは連載がはじまった2014年から数年経った頃だったでしょうか、作者の浅野いにおが主導して同作のアニメ化に向けたパイロット版を作ったことがあったのです。それがもう本当にカッコよくて忘れられず「いつ映画化するのだろう」と長いあいだ待ちに待っての今回。こうした期待が大きすぎる場合、うっかりすると私は上映前、上映中に謎の緊張が襲ってきますので、ともすると「よし。観に行くのをやめよう」という謎の判断を下しがちになるのですけれども、今回は家族みんながファン、そういうわけにも参りません。しかも3月の末に公開されて、近所の映画館ではすでに夜の上映だけになっていることが分かったことで焦りが生まれ、駆け込みセーフで行ったことも良かったのかもしれませんけれど、まあ、なにわともあれ、期待を裏切らない完成度だったと思います。本当に面白かった。

 なかでも映像化に伴って気になる声優さん。門出を演じた YOASOBI の IKURAちゃんこと幾田りら。おんたんを演じた あのちゃん。この主人公2人が原作ファンを大いに納得させる見事なハマりっぷりで、あのちゃんに至っては「おんたんってあのちゃんのアテ書きだっけ?」と思うほど完璧でございました。

 原作のことをご存知ない方はなんのこっちゃだと思いますけれども、ここまでを読んでくださって、なにかにピンと来るキーワードのようなものがありましたらば、お早めに劇場へ行くことをオススメいたします。

 なんだかですね、実はあんまり興行が奮っていないようで、5月の末に公開される『後章』の頃には『前章』は特にここいらのような地方だともう観れない可能性があります。なんでなんでしょうね、こんなに面白いのに。

 きっとですよ、それでも、たとえばサブスクになったらおそらく人気が爆発しますし、海外で評価されて逆輸入という可能性も大いにあるような気がします。そんなときに「あ、私は劇場で観たけどね」と自信満々に言えますのでね。ぜひ。

 後章は、5月24日の公開。とっても、たのしみでございます。それまでに原作を読み返しておかないと。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

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the(定冠詞)と an(不定冠詞)を組み合わせたショップネーム。
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