3月14日は、ここいらの中学校で卒業式がありました。中一の息子はそんなわけで学校が休み。休み？ なんで？ コロナ？

　みなさんの住まれているまちでは、学校の卒業式に下級生は参列しないのでしょうかね。スタッフのみんなにも「自分のときはどうだった？」と聞いてみましたが、たとえば通っている学校がマンモス校だった場合などは、体育館のキャパシティ問題で下級生が参列しない学校もあったのだそう。なるほど。ただ、ここいらのエリアはそんなキャパシティ問題は該当しないように思うので、やっぱり最近は参列しない学校が増えたということかしら。どうなのかしら。

　一方、私は小学校でも中学校でも高校でも、下級生として卒業式に参列した記憶がしっかりとあります。小学生のときはたしか高学年のときだけでしたが。ともあれ、下級生として卒業式に参列し、先輩が卒業証書を受け取る姿や、入退場をするときの晴々とした先輩の姿を見るのは、なんだかとても好きだったんですよねぇ。いつも部活で一緒だった先輩もなんだかものすごく大人に見えて、「あれ？ 先輩、かっこいいなぁ」「あれ？ 先輩、きれいだなぁ」「来年（再来年）は自分もあんな感じになるのかしら。なれるのかしら」なんてしみじみと思ったもんであります。なんだかグッときちゃったりしてね。

　それから。卒業式の翌日からは3年生（6年生）が校舎からいなくなり、学校の雰囲気がガラリと変わって、すんと静かな、気温が1度下がったような、そんなちょっとさみしそうな校舎と、自分たちが上級生になった緊張感と高揚感みたいなものがごちゃ混ぜになっているあの感じも、とても好きでした。

　なにより。自分たちの卒業式で下級生にそんな自分の姿を見てもらえたのもかけがえのない体験で、あの主人公感、新たな冒険への旅立ち感は、先生や保護者だけの参列では味わうことができない感覚だったように思います。

　まぁ、何が書きたいのかというと。卒業式は下級生も参列したほうがいいんじゃね？ ということであります。このことに限らず、息子の通う学校をみていると、コロナ禍の影響なのかなんなのか、なんでもかんでもできる限り簡素化、という方向に動いている気がして、うーん、さみしいなぁ、なんて思う昨今であります。

　そういえば。私たちの時代は卒業式恒例ボタン争奪戦がありましたけど、卒業式に下級生が学校にいないとなると、あの儀式に相当するイベントはどうしてるんだろ。同級生たちだけで完結しているのか？ その後に部活の集まりとかがあるのか？ いや、そもそも、あんなイベントはもうないんですかねぇ。懐古主義がすぎるのかしら。モテない男子が謎の期待をするだけして、結果、妬みと嫉みに支配される、あの感じもいいんだけどなぁ。

　ともあれ。この春、学校から、会社から、あれから、これから、卒業されたみなさん。卒業されるみなさん。おめでとうございます。みなさんの未来に幸多からんことを🎉。特に卒業しないみなさんの週末も幸多からんことを🎊。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です