20240305 | atelier naruse

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2024.03.05

20240305

 先週の金曜日になりますが、美容室へ行きました。髪型に大きな変化はなくとも、髪をすっきりきれいにしていただくと、洋服は似合うようになるし、清潔感も増してとっても気持ちがいいものです。

 ときに。私は成人してからこれまで。いわゆるロン毛だった時期が割に長くありました。ただ、私に限らず、1990年代の後半からしばらくは、木村拓哉を筆頭に猫も杓子もロン毛という時代がありましたから、現在45歳の私と同年代の方であれば、一度はロン毛を経験しているという男性も多いかと思います。

 ただ、私のロン毛は、そうした時代のおしゃれロン毛とは一線を画しており、特に学生時代のそれは、ただただ貧乏学生だったために美容室へ行くお金がもったいなくて放っておいたらロン毛になった、という類のもので、うっかりすると「あなたは60年代からタイムスリップされてきたのですか?」という風体。それを証拠に「もういい加減切らないと」となると、友達からバリカンを借りて今度は一気に坊主、ということも多々あって、あの頃、私は時代のブームに乗ったかっこいいロン毛をしていました、というには多少の誤解が生じる可能性はあるかもしれません。

 それでも、自分の中では、それがオシャレだろうがムサ苦しかろうが「髪の長い男の人」のいうキャラクターがどちらかといえば嫌いではなく、むしろ、好き。今でも、好き。ですから、大学を卒業して、お仕事をはじめ、多少のお金を使えるようになった年齢になってからも(洒落っ気を出して短くすることはままありつつ)私は気がつくとロン毛でしたし、いつのまにか短い髪型に落ち着き、しばらく経った今でも、私の友人知人の中には「早川=ロン毛」というイメージの人が少なからず残っていることと思われます。

 ことほどさように。なんとなくのロン毛期間をそれなりに謳歌してきた私ですが、先ほども書きましたとおり “いつのまにか” 一般的な中年男性の髪の長さに落ち着いてから数年。今では自分がロン毛だった時代のことを幻のようにも思いますが、ここのところ、なんとなく、うずくのです。ロン毛魂。

 しかしながら、私は知っています。特に女性の読者が多いと思われるこちらにおいてはまるで過去の悪事を告白している感じが若干あるように、私は、ことのほか男性のロン毛が女性からのウケが悪いという事実を、十分過ぎるほど、嫌というほど味わっています。しかも、私の周りには仕事場を中心に女性が多い。スタッフは私を除けば全員が女性。こんなことを書くと「えーっ。やめときなって。絶対に短いほうが似合うって」と言われるだろうことは百も承知です。けれど、うずくのだ。ちんちくりんの私に長髪が似合わないことなど知っている。けれど、けれど、けれど。

 みなさん、どう思われます? 男性のロン毛。中年男性のロン毛。「えー。好きじゃなーい」。でーすよーねぇー。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

the an(ジ・アン)は、bokura co.,ltd. | atelier naruse の公式オンラインストアです。

the(定冠詞)と an(不定冠詞)を組み合わせたショップネーム。
an は【atelier naruse = a(atelier)n(naruse)】でもあります。

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atelier naruse スタッフ一同より

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