20240301 | atelier naruse

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2024.03.01

20240301

 おはようございます。こんにちは。こんばんは。残念ながら、私は、大谷翔平の嫁ではございません。

 というわけで、3月になりました。

 私、松任谷由美の『冬の終り』という曲が大好きです。同曲は、1992年にリリースされた『Tears and Reasons』というアルバムの収録曲ですが、当時フジテレビで放映されていた『僕たちのドラマシリーズ』の第2シーズンとして放映された『その時、ハートは盗まれた』の主題歌でもあります。このドラマは、一色紗英、内田有紀のW主演に加えて、本作が本格的な連続ドラマデビューになった木村拓哉も出演しているほか、キムタクが後に伝説のタッグを組むことになる北川悦吏子脚本でもあったりします。つまりは、サイコーでございました。

 ちなみに、同じ『僕たちのドラマシリーズ』の第1シーズンが、観月ありさ、いしだ壱成が主演を務めた『放課後』。ドラマの面白さはもとより、当時中学2年生だった私の顔が、件のいしだ壱成とよく似ているということで校内の話題となり、さらにはその後のいしだ壱成の活躍も手伝って、私の学生生活はちょっと得をすることになるのはまた別のお話。

 話は戻って『冬の終り』。みなさんにも「この曲を聴くと、当時の景色や匂いや心情が蘇る」という楽曲はたくさんあると思いますが、私にとっての『冬の終り』もそれに当たります。うすぐらい教室のなかにある机や黒板、部活終わりのにぎやかなざわめきや、春が近くなった下校時の空の色や、好きだった女の子をどんなふうに好きだったのか、加えて私は剣道部でしたのであの臭い小手の匂いも少々。イントロを聴くだけで、当時のいろいろな情景が脳内にぶわっと薫ります。そこで蘇ってくる想い出にはかなりの補正が施されていることと思いますが、たまにはそこに浸っていたくなる、あの頃のはもう戻れないんだなぁというせつなさ込みで、とても気持ちのよい世界でございます。

 おっさんの淡い青春想い出話ほど犬も食わないものはございませんが、私は10代に満たない頃からの懐古主義ですので、どうしようもございませんねん。

 ともあれ、いつもこの時期になると「あっ」と思い出して聴く『冬の終り』。ことしはそんなオンシーズン、とつぜんフライングの春がやってきて、とつぜんカムバックしてきた冬に「ことしの冬は終わらないんじゃないか」という気分にでもなっていたのか、まったくこの曲を思い出すことがないままに3月を迎えてしまいましたので、慌てて『冬の終り』を聴きながらこちらを書いた次第でございました。

 思い出すなあ。「たくま(私のこと)、放課後に出てる人に似てねーか?」「ん? なにそれ?」「ドラマ、観てみ。お前にそっくりな俳優が出てきたから」「ふーん。また気が向いたら観てみるわ」。・・・ほんとうは、ガッツリ観てたこと。誰それ? 興味ねーわ、というふりをして、ゆっくりといしだ壱成の髪型に近づけていったこと。

 もうすぐ春。春よ来いと願いを込めて、この週末、みなさんも『冬の終り』、聴いてみてはいかがでしょうか。とってもとってもすてきな曲でございます。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

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