20240220 | atelier naruse

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2024.02.20

20240220

 我が家には猫が2匹おります。大阪のとあるまちで保護された実のきょうだい。生まれて(たぶん)3ヶ月とちょっとくらい。ハチワレの兄(たぶん)ジローと、クロネコの妹(たぶん)サンコは、ここのところ遊びたい盛り、暴れたい放題でございます。

 ときに。猫ちゃんを飼われたことがある方はきっとご存知だと思いますが、ちょっとせつない話、ちいさいときにおかあさんと離れ離れになってしまうと、もしくはおかあさんのことを思い出すと、しばしば猫は赤ちゃん返りをします。赤ちゃん返りの代表的な行動として挙げられるのは、自分の肉球をおっぱいのように吸う。前足を交互に出して毛布などをフミフミする。など。

 我が家のニャンズもそんな赤ちゃん返りをしますし、特にサンコはわりとしょっちゅう。けれど、そんな赤ちゃん返りのお供は肉球でも毛布でもなく、ジローの首。サンコはジローの首をチュッチュッと音を立てながら盛大に吸います。はたから見ているとちょっと気の毒になるジローの首。ジローもジローでもっといやがればよいのに、赤ちゃん返りに勤しむサンコをまるで仙人のような顔つきでしずかに受け止め、結果、ジローの首元はだいたいいつもビチャビチャでございます。ただ、ジローとサンコは同じ月齢の兄妹。サンコが赤ちゃん返りをするのなら、ジローだって赤ちゃんを返りしたいはず。甘えたいはずでした。

 これは最近になってわかったことなのですけれど、どうやらジローは毛布をフミフミ&チュッチュッしたい派だった様子。けれど、そんなフミフミ毛布にはジローなりのこだわりがあったようで、それは “モスグリーンの毛布” でないといけない、というレアな条件でした。たまたま買ったちいさな猫用毛布がチャコールとモスグリーンのセットだったためにこの条件は判明しましたが、思えば、寒い日に私が家で着ているモスグリーンのモフモフジャンバーにも同じ行動をしていたことがありました。猫にも色んな個性、色んなクセがあるもんです。

 そんなわけで、ここのところサンコがジローにチュッチュッしはじめると、ジローは「おい、いつものアレ(モスグリーンの毛布)持ってきてくれや」と周りにいる成瀬文子さんや息子や私に目で合図をしてきますので、我らは「はっ🫡」と毛布を差し出しては、サンコとジローの赤ちゃん返りを見守り、2匹が落ち着くとジローのチュッチュッされた首が荒れないようにやさしくタオルで首のビチャビチャを拭き取る毎日でございます。

 ところで、ジローくん。サンコちゃん。ちょっと聞きたいのだが、きみたちの猫おかあさんは、モスグリーンだったのか。モスグリーンキャットだったのか。だったら、すごいぞ、それは。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

the an(ジ・アン)は、bokura co.,ltd. | atelier naruse の公式オンラインストアです。

the(定冠詞)と an(不定冠詞)を組み合わせたショップネーム。
an は【atelier naruse = a(atelier)n(naruse)】でもあります。

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atelier naruse スタッフ一同より

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