芥川賞と直木賞の受賞者が発表されまして。直木賞に『万城目学』さんが受賞されました。特に熱心な読者というわけではありませんが、『鴨川ホルモー』『鹿男あをによし』『偉大なる、しゅららぼん』など、映画化された数冊は読んだことがある作家さんです。

　で。この『万城目学』さん。彼の受賞の一報を私はテレビのニュースで知ったのですが。「・・・直木賞には、まきめまなぶさんが受賞されました」。・・・え？ ま・き・め・ま・な・ぶ？ ・・・誰？ 私。ずーっと “まんじょうめがく” だと思っておりました。

　ただ、こうした長年の思い込みを正しく修正することは非常に困難でして、おそらく今後なにかしらの話題で『万城目学』の話が出たとしたらば、私は、思わず「まんじょうめがく」と言ってしまうのでしょう。

　そして、そのときの私はおそらく「はいはい。知ってる知ってる」という雰囲気で「あぁ、まんじょうめがく、でしょ」と話しているに違いありませんので、そのとき周囲にいた方達から「ん？ まんじょうめがく？」という反応をされた際にハッとなり、自分がにわかな知識を披露していたことをバレないように隠そうと「いや、通のあいだでは確かそういう呼び方を・・・」などと訳のわからぬ嘘を咄嗟に、反射的についてしまうことで何かしらの恥を上塗りすることになることが予測されます。

　いけませんね。人は謙虚でなければいけません。年齢を重ねれば尚更です。虚栄心など捨ててしまいましょう。

　はい。

　本日はこれといって書くことが何も思いつきませんでした。テヘヘへへッ。by 45歳。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です