2023.12.29
20231229
さあ、今年もこの時期がやってまいりました。みうらじゅん氏のアレをパクって、いや、おまんじゅう、いや、オマージュして立ち上がったこの企画。この一年、2023年の私という人間の人生を彩り豊かにしてくださった方々に勝手に送る超個人的アワードのお時間です。では、早速まいりましょう。
Today’s Memo presents はやかわたくうま賞 2023 🎉
映えある1組目は、この方しかいないでしょう・・・ドラムロール! ドゥルルルルルルルルルル・・・・・🥁 ババンッ。「サカナクションの山口一郎さん」です。
貴殿は体調不良による困難のなか、まもなくやってくるあたらしい一年のサカナクション復活に向けた様々な取り組みを企画し、また、それを見事にやり遂げてこられました。そして、過去の言動を私なりに追いかけてみますと、2学年しか変わらない同世代として貴殿から大変多くのものを学ばせていただいた一年だったと思っております。何より、私と同じ身長168cmであるという偶然をもとに、貴殿の黒一色コーディネートを現在は大いに取り入れながら「これ、誰を意識してると思う? ブーッ。正解は、そう、サカナクション」という、ややウケを世間のみなさまからカツアゲしておりますと共に、今後、折に触れてサカナクシャイの山田二郎を名乗らせていただく可能性があることもお伝えさせていただきます。おめでとうございます。
続きまして、2組目の発表に参ります。・・・ドラムロール! ドゥルルルルルルルルルル・・・・・🥁 ババンッ。2組目は「アンリ・マティスさん」です。
おそらく、貴殿の作品をこれだけ多く日本で見ることはできないであろう。約20年ぶりの大規模展となった貴殿の「マティス展」を拝見するため、今夏、私とその家族は、東京は上野まではるばる出かけることにいたしました。記録的な猛暑となった今年の夏、ようやく出合うことができた貴殿の作品群は私たち家族の涙を誘いました。なかでも私は貴殿の作品では珍しい初期作品の点描画『豪奢、静寂、逸楽』がなぜか今日に至るまで心をとらえて離しません。そして、今年になってなんとなく描きはじめたアクリル画は、自分でも知らず知らずのうちに貴殿の影響を受けていると感じておりましたが、展示会へ伺ってそれは確信となりました。私はきっと貴殿の影響をこれからも多分に受けながら、時間を見つけて細々と描いていくことになるのだと思います。感謝しております。おめでとうございます。
続きまして、3組目の発表に参ります。・・・ドラムロール! ドゥルルルルルルルルルル・・・・・🥁 ババンッ。3組目は「ファミマのカレーさん」です。
貴殿を知ったのは今年ではなかったかもしれません。けれども、今年ほど貴殿にお世話になった一年はありませんでした。私は一人で作業をしていると昼ごはんを抜く日が多くありますが、それでもお腹が空いた時、車で5分、もっとも近所にあるコンビニであるファミリーマートへと出掛け、あの入店音と共に貴殿を手に取ったことは数知れません。「276円(税抜)」という驚くべき価格でありながらも、30種類以上のスパイスが使用されているというあのピリ辛でコクのある旨味は「今日もコレかー」と思って手に取ったときでさえ、「やっぱりコレだな」と思わせる納得の美味しさでした。もちろん。食しながら、あの入店音に合わせて「ファミマのカレー♪ 超うまい~♪」と歌うことを忘れたことはありません。おめでとうございます。
続きまして、4組目の発表に参ります。・・・ドラムロール! ドゥルルルルルルルルルル・・・・・🥁 ババンッ。4組目は「YouTuber おろちんゆーさん」です。
時には、釣り。時には、キャンプ。そして、そこら辺にいる虫を中心としたありとあらゆる生き物を捕まえては食する貴殿のことを、私は今年、周囲に幾度となく宣伝してまいりましたが、残念ながら受け入れてくれた人は一人もおりません。私の力不足です。しかしながら、177万人のチャンネル登録者を誇る貴殿はもはや奇人変人でもマイナーでもなんでもなく、れっきとしたスター。まだ20代だと思われる貴殿。少年ジャンプの伝説的作品『NARUTO』に登場する大蛇丸の声真似をしながら演じる貴殿のビジネスオネエキャラは、私と愚息に大いなる影響を与え、今でも2人おろちんゆーを折に触れてたのしませていただいております。そのまま2人で外出した先でもうっかりそのまま会話を続けてしまい、周囲の方々に日本初の父息子オネエという衝撃を与えてしまったことも数知れません。あ、オリジナルのマグカップは買って部屋に飾っています。ぬいぐるみは手が出せなくてすみません。千円チャーシュー。おめでとうございます。
いよいよ、さいごの発表。5組目の発表に参ります。・・・ドラムロール! ドゥルルルルルルルルルル・・・・・🥁 ババンッ。ラストを飾る5組目は「FITBOXさん」です。
貴殿はコロナ禍前より我が家の自転車型フィギュアとして鎮座しており、私たち家族はそんな貴殿に「あそこになんかあるけどない。うん。ないことにしよう」そんな憂き目に合わせてしまいました。今更ではありますが、長きにわたる非礼をここで深くお詫び申し上げます。しかしながら、今夏。貴殿はあるべき姿、エアロバイクとして復活していただくことになりました。作業が深夜に及ぶ日は除き、できる限り貴殿にまたがること一日20分。街に出れば数時間でヘロヘロ。一日中立ちっぱなしの撮影の日などは朦朧と帰宅していたあの私が、今では一般的な45歳の体力を取り戻しつつある気がしております。それでもアウトドア派になれない私を「いいんだよ。インドア派でもいいんだよ」と優しく話しかけてくれる貴殿にはこれからも遠慮なく甘えさせていただく所存です。おめでとうございます。
というわけで。
Today’s Memo presents はやかわたくうま賞 2023。いかがだったでしょうか。今回やむなく受賞を逃してしまったあの人やあの作品やあの物やあの場所。私は今年も色々な人や物や場所に人生の彩りを与えていただきました。まもなくやってくるあたらしい一年。私はどんな人や物や場所に出会えるのか、出合えるのか。とても、たのしみでなりません。ではまた、来年。はやかわたくうま賞 2024でお会いしましょう。・・・あ、こんなアワードやったことはなかったです。
それでは、みなさん。2023年も読んでくだっていた奇特でハイセンスなみなさん。本当にありがとうございました。また来年。2024年1月2日にお会いしましょう。あ、酔っ払ってお会いできなかったら1月3日にお会いしましょう。良いお年を!
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です