20230529 | atelier naruse

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2023.05.29

20230529

 2週つづけて週末に我が家へやってきた画家を生業としている義父。そんな義父が先週に我が家へきた際、「たくちゃん(私)、絵を描いてみいな。キャンバスに絵の具を塗るだけでもストレス解消になるでー」と言うのです。

 私、もともと美術は好きですので、美術館にも行きますし、美術関連本なども時折読みます。ただ、絵は高校までの美術の授業でしか描いたことがないし、キャンバスに描いたことももちろんありません。“絵を描く” という行為に関してはただのウォッチャーで、自分が描くという発想はまったくなかったですし、ましてや “絵を描く=ストレス解消” などというキーワードは一生出てこなかったことでしょう。

 しかしながら、私、なにかしらの “道具” が好きでございます。(となると、これは未知なる道具が買えるチャンスなのでは)という、まったくベクトルの異なる動機と、そしてなぜか(たしかにストレス解消になりそう)とその時は妙に合点が行きましたので、義父になんとなくのアドバイスをもらって、キャンバス、イーゼル、筆、アクリル絵の具を1万円くらいで揃えてみました。

 先週末。ふたたびやってきた義父に「まだ描いてないんか」と言われまして。たしかに私、イーゼルを立て、そこにキャンバスを置き、筆をなんとなくそれっぽい花瓶に入れまして、(とりあえず絵の具は3色あればいいや)と自分でも謎のチョイスで買った黒と白と金色の絵の具のチューブをその辺に置いて、(わぁ。それっぽーい)とすっかり気持ちよくなっておりましたので、義父の帰宅後にあわてて描いてみることにしました。

 たしかに、キャンバスの上に筆で絵の具を置いてゆく感覚は独特のもので、思っていたよりもアクリル絵の具のノビはよく、色を重ねてゆくだけでとっても気持ちがよいのです。

 が、しかし。私、別に描きたいものがありません。いや、(こんなのがいいなぁ)とぼんやり想像をしていたとしても、その想像をキャンバス上に浮上させる画力がない。それでもなんとなく描き進めてゆくうちに(あ、こんな感じでいくか)と進もうとしている方向性はぼんやりと見えてきました。そんな途中経過を写真でみなさんに報告させていただきますが。

 なんか。気持ち悪いんですけど😭。生理的に受け付けない感じなんですけど😭。心に深い傷と闇を抱えている感じなんですけど😭。お義父さん、ストレスが溜まってゆくんですけどー😭。ほんでお前、誰ー😭。

 でも、みなさん。私はあきらめませんよ。44歳にして処女作となるコチラの気持ち悪い絵を私は完成させてみせますよ。はい、もちろん。いつか完成した暁にはここでお披露目させていただきます。いつまでたってもお披露目されませんでしたら、「アイツ、飽きたな」と思っていただいて差し支えございません。

 ともあれ。こうしてほんのちょっとだけでも実際に絵を描いてみるだけで、義父をはじめ、息子や奥さん、絵を描くすべての方々へのリスペクトが Don’t stop でございまして、それはとっても良かったなあと思っている次第でございます。

 そんなわけで、あたらしい一週間。みなさんもあたらしい何かに挑戦していただいて、未知なる自分と対面されてみてはいかがでしょうか。

◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です

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成瀬文子

What’s ‘the an’ ?

the an(ジ・アン)は、bokura co.,ltd. | atelier naruse の公式オンラインストアです。

the(定冠詞)と an(不定冠詞)を組み合わせたショップネーム。
an は【atelier naruse = a(atelier)n(naruse)】でもあります。

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