そういえば、忘れていました。林間学校、修学旅行、今回の転地学習。ときには、遠足の際にも。1泊2日の旅からぶじに帰宅した息子を駅まで「うーっす!」と迎えに行くと、そこにいた息子は「・・・あはは」という謎のちいさな笑みを浮かべながらも唇がまっさお。そうでした。息子はこれまでもバス移動を伴う学校行事に出掛けて帰宅した際、大抵、車に酔った状態でそこにいる奴だったのでした。(ちなみに、私もそうでした)。
同じように帰宅していく同級生たちからドボドボと漏れ出ている「たのしかったなー」「たのしかったなー」というオーラとは一線を画する息子の死んだ魚のような目は我が子のことながらとても面白く、それでも何か感想を言おうとする息子が小さく放った「カ、カレーが。カレーが、うまかったで」はもはや心ここに在らず。
帰り道の車内。後部座席にダラリと寝そべりながらも時間が経ち、唇にも徐々に血色が戻ってきた息子は「あ、そういえば」とようやく旅の感想を話しはじめました。
「👨🎓いやぁ、バスの中でさあ」
「👨💼うん」
「👨🎓コナンの映画をはじめて観たんだけどさあ」
「👨💼はい」
「👨🎓まあ面白かったし人気があるのはわかったんだけど」
「👨💼ええ」
「👨🎓あれを映画って言っていいものなのかねえ」
「👨💼知らんし、もっと他に話すことあるやろ💢」
「👨🎓ああ、そうか」
「👨💼そらそうやろ」
「👨🎓夜にキャンプファイアーをやったんだけどもさ」
「👨💼そういうの、そういうの」
「👨🎓終わったあとの帰り道で見た星がめちゃくちゃキレイでさ」
「👨💼いいね。その話、いいよ」
「👨🎓ぼーっと空をみてたら後ろにいた女子たちがさぁ」
「👨💼ふひゅー、女子登場ー!!」
「👨🎓なんか奇跡みたいだね、みたいなことを言っててさ」
「👨💼ん? ほうほう」
「👨🎓そういうこと言いたい年頃なんやなあと思ったわ」
「👨💼いーや、お前も同い歳ー💢!」
ということで。結局ろくな思い出話を聞くことはできず、「まあ、たのしかったで」と1泊2日の人生でも貴重な青春旅行の1ページは雑にまとめられて終わりましたが、たのしかったということで、ぼくはよかったなあと思いました。
あ、そうそう。こちらをずっと読んでくださっているみなさま。我が家から、いつのまにか炊飯ジャーが消えていました。元々あった場所に炊飯ジャーをかたどった点線が見えましたが、いつかまた同じ場所に新しい炊飯ジャーはやって来る、というのが私の今のところの予言です。
そんなわけで、今週も一週間、お疲れ様でした。土曜日、日曜日。気温は高そうですが、いいお天気になりそうですねー🌞。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です