こちらのメモが更新されている本日は、息子が通っている小学校のPTA主催による【クリーン活動】の実施日です。読んで字の如く「子どもたちが一年間お世話になった校舎に私たち保護者も子どもたちと一緒にお掃除をしてちょっとでも恩返ししましょー」というようなイベントです。
こちらを読んでくださっているみなさんはご存じいただいているやもしれませんが、私は何を隠そう、昨年度のPTA会長でございました。そして、昨年度、サクサク(昨々)年度もコロナ禍により【クリーン活動】が急遽中止となっていたということ、何より、私の息子ももうまもなく卒業ということもあり、イベント参加募集の際に「これは行くっきゃない」とすぐに参加の表明をしたのですが、現在の会長さんより「6年生の保護者で参加されるのは早川さんだけでーす🙌」という元気な連絡をいただきました。
え。
件のクリーン活動は “子どもたちと一緒に” ということからも分かりますように、平日の日中(真っ昼間)の開催となります。ですから、外へ働きに出ていらっしゃる保護者の方が参加できないのは重々承知の助でやんすけども、あっし、ひとりなんですかい?
誤解を生んでしまってはいけないのですが、私、PTAの会長を担当させていただくことにはさほどの抵抗はなかったものの、それでも唯一の懸念材料だったのは、PTAイベントが開催されるたび、つまりは平日の真っ昼間に堂々と学校へやってくるおっさん、というのは、小学校へ通う子どもたちをはじめ、保護者のみなさんからも「あの方、お仕事はちゃんとしていらっしゃるのかしら。大丈夫な方なのかしら」と訝しがられてしまうのではないかということでした。もしかすると、「やーい。おまえの父ちゃん。ひまひま父ちゃーん」という昭和ないじめが息子に投げつけられるのではないか、とも。
そんな心配はよそに、昨年度はぶじ、(たぶん)、会長職を務め上げたと自負しておりますが、本日は違います。PTA会長という肩書きはございません。ただの、しんせつな、熱心な、ややややこしめの意識高い系モーレツお父さんです。
嗚呼。なんか、すごく、すごく、恥ずかしい。。。“仕事のスケジュールをなんとか調整してココにいます” と書かれた自作のタスキをかけていくとか、私が普段せっせと働いている映像をお掃除している近くの壁にプロジェクターで流すとか、いろんな言い訳をしながら参加したい。
嗚呼。疑心暗鬼が止まらない。先の現在の会長さんも「お忙しいのにありがとうございます」と言ってくださっていますが、内心は(暇なのね)と思っていらっしゃるのではないだろうか。会長を経験したことで、校内を歩いていると「あっ! はやお(息子)のお父さん!」と声をかけてくれる子もちらほらいますが、あの子たちもその思いを言語化はできないまでも、社会で通用しなかった熱意を子どもの学内行事に注ぐことで精神的バランスをとっている哀しい存在、といったようなことをふと感じているのではないだろうか。
違う。違うんだ。ぼくは、ちゃんと、ほんとうに、忙しいんだー。
そうだ。
弊社のスタッフの誰かにお願いをして活動時間内に10分に一度ケータイへ電話をかけてもらうのはどうだろうか。そうして何度目かの電話のコールに(ほんとうにすみません)と周りの方にジェスチャーでペコペコ合図をしたあと電話に出て、聞こえるか聞こえないかのボリュームで「そのタスクに関してはクライアントとコンセンサスをとってからアジェンダを作成してくれ。アサップだ」とか言ったあとに電話をきる。再び(ほんとうにすみません)と周りの方へジェスチャーをするのと同時に電話中の厳しい仕事人としての顔からちょっと頼りなさそうなお父さんの顔に戻るとまた黙々とモップをかけて、(こ、この人、できる!)と周囲に思わせた後、汗ばんだ白いTシャツの背中からうっすら般若の刺青が透けて見えていたら完璧です。そうして私は「きれいにするのはいいことですね。汚れたらしっかりお掃除してあげないと」と意味有り気に笑おう。こ、怖い。そして、い、いい。
あ。あした(今日)は朝の旗当番もあるんでした。早く寝よ。みんなにルールは守ってもらわないと。キャー。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です