私事ですが。いや、大体において私事ですが。そんなわけで、今日も私事ですが。
この秋ごろからでしょうか。私、基本的に口と顎にお髭を蓄えておりまして。私、お肌がさほど強くありませんので、空気が乾燥してきますと毎朝のシェービングで肌が荒れがちになるということが理由としては大きいのですが、年齢を重ねてきて、それなりに似合うようになってきた(てへ)、ついでに若い頃に比べると髭が少々濃くなってきた、ということも髭を蓄えるようになった要因となっています。
ともあれ。そんなふうにこの約半年間はお髭キャラということでやらせていただいていたわけですが。
3日前、さすがにちょっと飽きたな、ということもあって、お風呂に入っていた時にサッパリつるつるフェイスに戻したわけです。
たとえば、松本人志が髭を剃ったら話題にまでは上がらないかもしれませんが、それなりに「お?」くらいは思うのではないでしょうか。もちろん、私は松本人志ではありませんし、このご時世、マスクのこともありますので、周囲の人が気づかなかったり、特に何も思わないのは当たり前です。しかしながら、家族は違います。毎日、私と会っています。当然、マスクなんぞしていやしません。奥さんや息子とって、私はテレビで見る有名人よりももっと有名人であるはずなのです。
けれど。だけれど。奴らは気付きません。このツルッと爽やかプルプルフェイスについて、この数日、一言も言及しません。もしも「気づいてた?」と聞けば「気づいていたよ」と答えるのかもしれません。でも、だったら、言って。「髭、剃ったんだね」と言って。言わなきゃ気持ちなんて伝わんないよっ。もう、バカ。タケルのバカっ!(注:私にタケルという方の知り合いはおりません。なんとなくのニュアンスです)
いやいや、むしろ家族だから細かな変化には気づかないもんだよ。みなさんは、そう思われるかもしれません。けれども、私は訴えたい。家族なのだから細かな変化に気づけよ。気づいておくれよ、と。
このような話題は、サザエさんでもよく見受けられますが、それは奥さまから旦那さまへの訴えであることが多かったように思います。けれど、時代は変化してきているのです。
みなさんはご存知ないかもしれませんが、私が温泉や銭湯に行って観察をしている限り、おっさんは思っているよりもずっと丁寧に身体を洗います。そういう生き物になっているのです。威厳、立場、年齢、性別、そういった鎧を脱いだ文字通り “素” のおっさんには豪快さのかけらもございません。ほんとうは、きっと、ウサギのように繊細な生き物なのです。かわいい、おっさん、潔癖な、おっさん。
ウサギってね、さみしいと死んじゃうんだからっ!
きょうは、髭を剃ったけど家族に気づかれなかったよ、というお話でした。
◎【Today’s Memo】は平日の毎朝8時に更新。atelier naruse 代表・早川による、ちょっとしたエッセーのようなもの、です