みなさま。みなさまはツイッターをご存知でしょうか。私はもちろん知っています。知っていますが、その使い方や閲覧方法などはまったく知りませんでした。
知りませんでした、というのは、今は、少しだけ知っているということです。
と言いますのも、すこし前からはじめてみたのです。ツイッター。
しかも、色々と試すことができるよう、失敗してもいいように、練習用と本番用の2つのアカウントを取ることにしました。
ただ、少しだけ知っている、というのは読んで字の如くというやつでして、練習用で色々と試してはみたものの、フォロワーやフォロー、リ・ツイートだのチャン・ツィイーだのは未だによくわかっていないのが現状なのですちゃん。ケリー・チャン。
よくわかっていないというと「おいらはアナログ人間だからさ」と気取っているようであれなのですが、それでも、いわゆるツイッターという世界のルールはやっぱりイマイチよくわからないのですね。ハライチ。うんうんうんうん、つってね。
たとえば、色々と好きな人をフォローすればするほど、なんだか怪しそうな団体のような個人のようなツイッターから「フォローしろよ」というメールが来たりして恐いのですが、それは断ってもよいものなのかどうなのか。(今のところ、「このメールはなかったことに」とそっと削除し、無視しています)。
たとえば、フォローされている数が少ないと「この人は友達が少なくていらっしゃるのね」と憐れみを受けてしまうのかどうか。
たとえば、こちらからはあえて誰もフォローをしないと、「ヘイヘイ、文化人気取りかい」となってしまい、そこはかとない孤立感が漂ってしまうのか、などなど。
いいえ、もっと言えば、こういった不安材料をつらつらとあげてしまうこと自体が、ツイッターという世界の空気を読めていないことになっているのやもしれません。
このあたり、かつてmixi(ミクシィ)が大流行したときにも感じたことですが、やはりその世界のルールがよくわからないうえに、自分のパスワードも忘れてしまったことで半年と持たずに頓挫した記憶があります。
ちなみに、フェイスブックも友人がnaruseのことを紹介してくれたとのことで、その文章を見たいなと入会してはみたものの、こちらに至っては使い方がまったくわからず、明らかに友達だと思われる人から「友達リクエスト」といったメールが届いても、なにをどうすればよいのかがさっぱりです。ですから、友達たち、そういうことです。
ともあれ、私がどうしてツイッターをはじめようと思ったのかと言いますと、それは、他ならぬこの『日記、猫か夫か。』に理由があるのです。
どういうことかと言いますと、この『日記、猫か夫か。』というのは、こちらもまた読んで字の如く、"猫"もしくは"夫"のことを書く"日記"という意味でつけられたタイトルです。毎日のことを書き記す"日記"という概念は既に大きく破綻してしまっていますので、そちらは今さら問題にもしませんが、問題は次です。そうです。タイトル上では主役級の"猫"をこれまで完全に無視してしまっていたことにみなさまはお気づきでしたでしょうか。そうでなくとも、子どもが生まれてからというもの、ろくにかまってあげることもできていない太り気味の猫たちのことが心のどこかでどうにも気がかりではありました。では、どうすればよいのか。我が家のアイドルの座をあっさりと子どもに奪われてしまった猫たちに、どうすればふたたび注目することができるのか。
たとえば、それまで気にも留めなかった世界が"ぱぁ"と明るくひらけるための方法として、俳句や短歌が有益であることはよく知られています。最近では写真を撮る、なんて行為もそうだと思います。
つまりは、俳句や短歌の制作、写真を撮ることを日常生活に組み込むことで、その題材を身の回りから探しだす。すると、これまで気づくことのなかった素敵なものやことって、実は周りにいっぱいあったんじゃん、ということです。
ですから、私はまず、猫の俳句をつくることにしました。しかも、いわゆる5・7・5ではない、尾崎放哉や種田山頭火に代表される自由律俳句であれば、割と気軽につくれるのではないかと考えたわけです。
しかしながら、それらの俳句を『日記、猫か夫か。』で紹介していくとなると、どうにも上手くありません。更新頻度は格段に増える可能性がありますが、あくまで俳句の形式を持った少ない文字数を現在のフォーマットで紹介しても非常に寂しいからです。
すると、140文字が最大のツイッターというフォーマットは都合がよいではないかということになり、現在に至ります。
そういうわけで、みなさま。
『ツイッター、猫か夫か。』はじめてみました。
ともあれ、現在までにツイートの数はまだ30しかありませんし、なおかつ、上記のような理由でよくわかってもいないシステムを使ってのことですから、いつまで続くのかもよくわかりません。
そしてなにより、「ちょっと見てやろうかな」と思っていただいたとして、その際のフォロワーの数がものすごく少なくても「あの人、人気ねーんだな」とがっかりしないでください。その際の思考推移としては「あんなことを日記のほうで書いたものだから、フォローしてくれる人が少ないんだわ。でも、きっとたくさんの人が見ているはず。そうよ、きっと。うふふ。あはは」といったような前向きな解釈での評価、ホームページ感覚での閲覧をお願いいたします。
あ、そうでした。肝心なことですが、『ツイッター、猫か夫か。』、まだ面白くもなんともありません。ですが、私は小学生の時に"松尾芭蕉祭"という俳句の大会で入選をした経験がありますので、数をつくればきっと上手になるだろう素養を、私は既に持っているはずなのです。
では、せっかくですので、当時の入選作品を発表してみます。
"おそくまで 騒ぐ声する キャンプ場"
......なんだこれ。
まったく、審査員はどうかしちゃったのかという作品が入選されたにすぎませんので、やはりあまり期待しないでください。あくまでも、物事には変化が必要よね、という程度のスタートとお考えいただければ幸いです。
夫
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■猫への恩返し、のコーナー
『ツイッター、猫か夫か。』
http://twitter.com/#!/atelier_naruse
※おそらく、きっと、上記アドレスで見ることができるはずです
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■読んでね、のコーナー
なんだかんだと第十回まで更新中
『シュウトとムコの往復書簡』
※TOPページにある「MASAHIRO NOTE」をクリックすれば読むことができます
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■買ってね、のコーナー
5刷! 発行部数3万部(朝日新聞より)!
それって、たぶん、ベストセラー
『かんさい絵ことば辞典』
著/ニシワキタダシ コラム/早川卓馬
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