みなさま。まずはお詫びから入りたいと思います。一体なにをお詫びするのかと申しますと、タイトルの件です。私、実はツチノコなど見かけておりませんし、これまでに見たこともございません。それなのにもかかわらず、まるでツチノコを見たかのようなタイトルでみなさまの気を引き、この場へ誘ったことを土下寝でお詫びする次第です。
しかしながら、私はなぜ誇大広告にもならないような嘘の広告、タイトルでみなさまを誘惑したのでしょうか。それは、前回、前々回に引き続いてのコマーシャルが今回も続いてしまうからに他なりません。過度のコマーシャルが逆効果であることは、賢明な人であれば誰しもが知るところですから。
ただし、今回は私が関西人に関するコラムを20本執筆し、来る2011年6月中旬にピエ・ブックスより発行される、関西在住イラストレーター、ニシワキタダシさんの著書『かんさい絵ことば辞典』のコマーシャルでは決してないのです。
買ってね。
閑話休題。みなさま、覚えていらっしゃいますでしょうか。覚えていらっしゃらない方、もしくはこれが初めて読んでいるのだという方は、のちほど『第十八回 コマーシャルの予告。』の回をご覧ください。私はそこで、「生まれたばかりの息子のことを書かないのには理由がある」といったようなことを書いておりますが、今回はそのことに関するコマーシャルです。
そんなことを踏まえていただきつつ、それでは、コマーシャルをはじめます。
この度、園子さんのお父さんの美術館であるバナナムーンのHPにて、あ、ちなみにバナナムーンの館長さんは園子さんのお兄さんなんですけども、そのお兄さんがページをつくってくれているんですが、それよりもそのページっていうのはお父さん、あ、私からすればお義父さんにあたる方ですが、お義父さん、お義父さんって呼んでもいいですか。お義父さん、娘さんをください。
いけません。緊張してしまいました。
改めまして、しっかりとコマーシャルをさせていただきたいと思います。
週刊新潮の表紙絵を手掛ける画家であり、園子こと成瀬文子を含む5人の子どもを育てた父、成瀬政博と、2011年1月に父親となったばかりの園子の夫である私。
そんなシュウトとムコが、父親についてのあれこれや子育てについての今昔を往復書簡する『シュウトとムコの往復書簡』が、ミュージアムカフェ・バナナムーンHPにて連載スタート。
言えました。
みなさま。つまり、『シュウトとムコの往復書簡』とは、一般的な世の中においてはもっとも絶妙な距離感が必要とされる間柄、父親とその娘婿という間柄で、自分たちの子育てにまつわるあれこれを往復書簡していくという非常に画期的な企画連載です。自分で言うのもなんですが、誰にでも、どんな親子にでもできることではありません。その意味でなかなかに幸せな連載でもあると言えそうです。
とはいえ、こういった類の連載はみなさまのご意見、ご感想というものがなければ、のちのち照れくさくなってしまうのではないかという懸念を抱くことは想像するに難くありませんので、みなさまのあたたかいご意見、ご感想をお待ちしておりますとお義父さんの背中に隠れながら声高にお願いしてみたりします。
ちなみに、みなさま。バナナムーンは長野県の安曇野にありますが、安曇野といえば現在放映中のNHK連続ドラマ『おひさま』の舞台となっている場所です。『おひさま』といえば、「太陽の陽子です」がお決まりのギャグ、間違えました、台詞となっていますが、「太陽の陽子です」と聞くと、私は「三波春夫の南です」という1996年の大ヒット月9ドラマ『ロングバケーション』の台詞を思い出してしまいます。
そして、太陽と陽子はまだしも、三波と南はぜんぜん違うじゃないかと気づいて愕然となると同時に、擦り切れるほど見たロングバケーションの録画ビデオが本当に擦り切れそうなのでTSUTAYAでDVDを借りようとしたらば貸し出しさえしていないという時代の移り変わりにも愕然とする今日この頃です。
そんなわけですので、みなさま。そんな安曇野に旅行へ行かれた際は、バナナムーンにもぜひお立ち寄りください。日常と非日常の混ざり具合、「これからは毎日を丁寧に生きたいものだわ」と知らぬ間に背筋も伸びる清静とした空気、空間があの場所にはあります。たぶん、ツチノコもそのへんにいます。
以上、コマーシャルでした。
夫
--------------------------------------------------------------------------
■読んでね、のコーナー
5人の子どもを育てた画家・成瀬政博と、
2011年1月に父親となった次女(成瀬文子)の夫。
そんなシュウトとムコが、
父親についてのあれこれや
子育てについての今昔を往復書簡しています。
『シュウトとムコの往復書簡』
※TOPページにある「MASAHIRO NOTE」をクリックすれば読むことができます
--------------------------------------------------------------------------
■買ってね、のコーナー
『かんさい絵ことば辞典』
著/ニシワキタダシ コラム/早川卓馬
2011年6月中旬発売予定 定価 950円+税(ピエ・ブックス刊)
※Amazonでも発売中 http://www.amazon.co.jp/