第十六回 東日本大地震。

 普段は日付を書き記さないのですが、今これを書いているのは317日の午後12:30です。明日で、大地震が起こってから1週間が経ちます。

 

 私たち家族は兵庫県の宝塚市に住んでいますので、今回の地震の被害は皆無です。まさにその時も揺れすら感じず、しばらくは何もなかったように日常を過ごしていました。

 ちょうどその頃、naruseの商品を取り扱いいただいているhinaさんより、追加発注のFAXが届いていました。hinaさんは、岩手県盛岡市にあるお店です。FAXが届いていたのは、地震発生のちょうど10分程前でした。

 その後、地震があったことを知り、hinaさんの安否がとても心配だったのですが、ブログが更新されているのを確認し、ご本人もお店も無事だったことを知りました。hinaさんは現在もお店を営業されています。節電の関係で通常よりも早く閉店されているようですが、詳しくはhinaさんのHPを見ていただければと思います。

 また、北海道、東北、関東、そして長野、静岡、今回の地震の被災地として挙げられる地域のnaruse取扱店は、どのお店も無事であることを各店のHPで確認しています。もっとも、このような事態ですので、直接お話しできている方は少ないのですが、それでも、みなさんが元気でいらっしゃることを信じています。

 

 ※各店のHPアドレスは

naruseHPAbout」の下部「SHOPLIST」にリンクが貼ってあります

 

 一方、被災地でない地域で今も暮らしているはずの私は、それなのにも関わらず、地震前の自分を上手く思い出せないでいます。仕事にくよくよしたり、しんどいなと思ったり、テレビを見てげらげら笑ったり、奥さんの料理を美味しいと思ったり、こどもを抱っこしてかわいいなと思ったり、そんなことを全部忘れて、飛躍して、どこかでまるごと立派になろう、正しくあろうとしている自分がいます。

ただ、そこにある「立派」や「正しい」は、そんなどうしようもない、何気ない、ぐちゃぐちゃとした自分を無視して考えるものだから、結局はなにも出来ずに、はたから見ればただ日常をおろそかにしているだけになっています。

 

私はまず、いつもの自分を取り戻そうと思います。そうして、できることをする。

それからおろおろするなら、それもまるまる認めてしまえばいいと今は思っています。

 

 今、被災地ではない場所に住む私たちが被災地の方々にできることは、寄付です。少なくとも私が直接支援できることは現在までにそれしか見当たりません。

 

 直接ではないものの、間接的にできるだろうことは、私に関わる家族や友人や触れ合う人たちに、いつもよりも少しだけ親切で、優しい気持ちで接することです。「ありがとう」、「気を付けて」、「おやすみ」。直接ではない間接的な気持ちの連鎖が何かを生み、被災地にまで届くことを信じたいと思います。何をそんな甘っちょろいことを、と思えるようなことを書いていますが、今はそれも信じます。

 

 そして、今の報道体制に隠れて、人をだましたり、人を殺したり、そんなどうしようもないことがひとつも起きていないことを願います。

 

 

 最後に、『ほぼ日刊イトイ新聞』のリンクをここに貼っておきます。

 パソコンから

http://www.1101.com/20110311/index.html

 携帯から

 http://www.1101.com/m/20110311/

ご存知の方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、私が見る限り、被災地の方々へ向けて直接的に働きかける方法をいちばん分りやすく紹介しているサイトです。具体的に役立つのは「寄付について」ですが、被災地の方々にとっても役立つ情報が比較的まとめて書かれていますし、今後も情報が随時アップされていくのではないかと思われます。