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日々 「追いかける犬」



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日々

すいかをたべると お腹が調子いいですね。
こんなことだけでも なんかだいじなことや むずかしいことでも 平に同じように 「ふむ だいじや」となります。

さて
今日はなんでしたっけ? 
村上春樹さんでしたね 「遠い太鼓」1993年
 南ヨーロッパでランニングすることの第二の問題点、それは犬である。何しろ放し飼いの犬が多い。おまけに人間と同じように犬もジョガーを見慣れていないから、僕が走っているとすわ怪しいやつと思って追い掛けて来る。人間の場合はいくらか面倒であるにせよ、一応話せば通じるというところがあるけれど、犬の場合はそれがない。犬と言うのは通常言葉を解さない。つまり道理が通じない。これは下手すれば生命に関わる問題である。
 いちどギリシャの町の郊外で大きな犬にかなり真剣に追いつめられたことがある。周りに人もいないし、これは駄目かなと思ったところに上手い具合にタクシーが通りかかって、僕と犬のあいだに車を割り込ませて助けてくれ、それでなんとか事無きを得た。
 シシリーのパレルモに住んでいたときも犬には色々と悩まされた。パレルモの競馬場の隣にはなかなか立派なジョギング用のコースがあって、これは大変有難かったのだが、問題はそこにいくまでえである。住んでいた所から走って十五分くらいの距離のあいだに何匹か放し飼い犬がいる。他のジョガーはどうしているのかと思って見てみると、なんのことはない、みんな車に乗ってそのコースまでやって来て、走り終えると車に乗って帰っていく。僕は車がないから、どうしてもそこまで走っていかざるをえない。特にガソリンスタンドの隣に飼われている白い大きな犬が悪質だった。僕が走って通りかかると、何はさておいてもワンワン吠えながらあとを追い掛けてくる。いつも同じ場所にいて、いつも追い掛けてくる。飼い主も大抵そのへんにいるのだが、犬が僕を追い掛けていても、べつに注意するわけでもなく、ぼおっと眺めたりしているだけである。僕が片言と身振りで文句を言っても、まったく取り合ってくれない。シシリー人というのは、そういうことに対してはだいたいが不親切で頑固である。他所者なんかみんな犬に食われりゃいいと思っているような節さえある。


ジョギングをするのも 大変ですねえ。犬は 子供のころから(追っかけられたことがあります)
走ると 追い掛けてきますね。友達なんか 犬の鼻先が 足に触れるぐらい追っかけられたと 大騒ぎしました。そこは学校への通り道なので はらはらですよね。でもわたしもその子もそれを理由に学校をやめたわけではないので その時の運にまかせていたんでしょうかね。だから思うのです 村上さんも 走ってるんでしょうね。


《 2021.08.29 Sun  _  読書の時間 》