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日々 長い年月 

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日々 「長い年月」

 雑誌の切り抜きで さかなでも 洋服でも いろんなものが手軽に集められるということに ふっと気づいたときに これからはかさばる物は集めないでおこうと 思ったものです

というのも 自分はどういうわけか 物を集めるのが好きで それは紙ではなく 立体なのでした
だから 紙の物を集めるというのは 進化したのか と

そういえば 「自分の中のアートの進化」について 考えてみようと 思うのでした
それは いろんな事に手を出す ノリコさんというより ひと味違った テイストでしょう?
いろんなこと一つ一つが 進化の過程なのです なんちゃってね
さかのぼること60数年前 私は黒板に絵を描いてくださいと 先生に言われました 小学一年生のことです 日頃の私を見ていて まわりの同級生が 私を押してくれたのです
それはいいのですが 私はこの黒板の大きさに なんかこまりました というのも 私が得意そうに描いていたものは お絵描き帳でしたから 大きさが違い過ぎます
でもしかたがないので 自分の目の高さに それは黒板の一番下のほうでした そこに人形の絵を描いたのです
くろくて大きな画面に ちさなちいさな人形
私はそのときとても恥ずかしかったんだと思います 今でも覚えているからです
今そのことを書いていて どこが 「進化」につながるのだろうと あらためて考え直しているところですから ちょっと待って下さいね(笑い)
そう
今 バナナムーンというぎゃらりーでは プッチンプリンじゃない 「プッチン7展」といって
女性7人の展覧会をやっているんです 百歳のかたもいらっしゃれば三十代のかたも
それぞれが いい作品を出しています
私は 子供やフクロウを描いたものをシルクスクリーンにして出しています
お客さんは この絵をどのように感じて 遂には買って下さるのだろうと考えるんです
「今回の絵は 一年間 壁にかけてみて下さい なじんで かけがえのないものになります」
そう心でいってみるものの 会場で一瞬にして 心をつかまなくては 一年間は長過ぎますよね
しかし
「急がない絵」それはこの時代にあって もしかして 役に立つ絵かもとかね
そこで あの小学一年生のときの 黒板絵なんですが 最初のうちは後悔のタネでしかありませんでしたが
やがて年月が経ち それは一年どころじゃありません 長い長い年月が経ち
自分のちいさなからだで 手を伸ばし白いチョークで 人形を描く姿は とてもいいなあと
遠く年月を離れてみると その光景は やわらかいひかりにつつまれていると
きっと いつか今回の絵も みなさんのてもとにおいてもらえる日が 来るような気がして来ましたよ

《 2021.07.01 Thu  _  日記(日々) 》