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『現代に生きる サマセット・モーム』

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『現代に生きる サマセット・モーム』 清水明著 音羽書房鶴見書店

それは、彼が長年あたためていたポール・ゴーギャンの生涯からヒントを得た物語になった。すでに、モームは、画家ゴーギャンの生涯の晩年の舞台だった南太平洋への旅も1917年に終えていた。この時期にモームを創作へと駆り立てたのは実は、『人間の絆』の発想とは逆のものではなかっただろうか。
 つまり、『人間の絆』の主人公フイリップが長い苦闘の末に辿り着いたのは、外国での冒険と放浪生活への夢を捨てて、平凡な村の医者となり、情熱はやや欠けていても健康で働き者のサリー・アセルニーとの結婚であった。しかし、足元の「六ペンス」を拾うのもよかろうが、それよりも人間の手の届かぬ「月」を追い求めることが一層価値のあることではないか、というのが小説『月と六ペンス』の構想をとりあえずたてたときの主題だったのであろう(4)。
(4)モームは後年、次のように述べている。
「子供時代の著書(モーム=筆者註)は、月を追い求めて足元の六ペンスを見逃してしまう人間を笑うべきものとして教えられたが、大人になった今では、これが信じ込まされた程に途方もなく馬鹿げているとは思えないのである。六ペンスを拾いたければ、拾わせるがよい。しかし、月を追い求めることの方がもっと楽しい気晴らしになるように思われる」

なるほど
『パンとあこがれ」という山田太一さんのシナリオのタイトルが出て来ました どうしてかな。
「ほれ、おまえは夢みたいなことばっかりを言って 社会はそんなに甘くはないんだよ」たしかに大人は一度は こういうことを子供に言ったでしょうね。
この取りつかれたように 絵で追い求めるストリックランドはぶっとんだ 貧乏画家。こんな男 大変だけど この小説は読ませるんですよね。「次はタヒチだー」なんてね。


きのうは暑かったですね。きのうだけでもいろんなことがわかりましたよ。私はその暑さが 個人的に熱があると感じて体温計ではかりました。熱はなさそうです それでいろいろ考えるんでした。血圧は高いので そのせいかなとか目がちかちかするのも 血圧かもしれないとか。ところがテレビの情報によりますと 気象予報のお兄さんが 急に暑くなりはじめのこの時期 からだがその変化になれていないので 熱中症になったりしやすいのです と。
ここで 我々は暑さに徐々になれて行くものなんだということを知るわけなんです。家の中でじっとファイルを読んでいたりすると じっとしていても あせもでず こういう人は(わたし)熱が少しずつたまっていってるのかもしれません。炎天下じゃなく家の中で熱中症になるというのはこういうことなのかも。汗が出て 腋の下がびっしょり いやよねえ みたいな話もありますが これは理にかなっているのです 出ないとこういうことになるのですから。
水分補給ですが 結構飲んでいたんですが 水はけが悪いとよくないんでしょうね。熱中症についても 自分で考えてみるとあたってるかどうかはとにかく(?) おおきくまちがってはいないと思うんですけど。
お客さん 大丈夫ですか


上の絵はゴーギャンの作品ですが 私が持っているゴーギャン展 1987のカタログ画集からのものです。

《 2021.06.11 Fri  _  読書の時間 》