NEKO美術館 成瀬憲子

『月と六ペンス』

今日は　もういっぱい打ったんです。

ところがどういうわけか途中までで消えてしまいました　なんでやろ　かなしいなあ。

おぼえていることといえば　クトラ医師の診察室にかけてあった「果実の静物画」　マンゴー、バナナ、オレンジの山なんですが　　ストリックランドの作品なんですね。この絵についてここでは本当に色々なことが書かれています.。この絵はこういうところが傑作なのだというのをかなり詳しく。それは上に書いてある通りなのでそれでいいのですが　自分はいっしょにこの文章を打つことで　わかってみたいと　感じてみたいとやってみたんです。ところがあとかたもなく消えてしまって。なんだか「そうか」この感想はへたなんだなと　思ってしまいました。　私は今までも彼の絵を画集で見て来ましたが　モームさんのようには感動してはいなかったんです。　感動する感性をもちあわせていなかったのだろうと思いますね。　だからもう一度見てみようと思います。そんなことを書いたんです。

そして　自分の絵でも　人間とは何かというようなところから　あらためて見てみようと思ったのです。

このストリックランドの作品からにじみでてくる　おそろしさ美しさのことを感じる完成がなかったら　どうすることもできません。「絵を見る」感性ですね。こういうことをこの小説はいたるところで　未熟な私にも教えてくれるのです。