NEKO美術館 成瀬憲子

『月と六ペンス』

この一ぽんのひげ、どうしても登場したいみたいですね、ま　いいでしょう，何か親しくなって来まして

ね。　ところで数日前から　これは登場してもらおうというのがありましてね、長新太さんの『月と１０セント』押し絵集　トムズボックス　発行２００６年５００部　というのがあるんです。いえね　私が読ませて頂いてるのは『月と六ペンス』長新太さんは『月と１０セント』　そうか　ペンスとセントか。ねだんがちがうんだな。近いと感じてしまうと　つい紹介したくなるんです。あとがきによりますと　作家北杜夫さんが朝日新聞の日曜版に連載していたんだそうですね。サブタイトルは「マンボウ赤毛布米国旅行記」　長さんの装丁だそうです。

ブラーンシュは何も語らぬまま死んでしまいます。遂にストリックランドは現れた様子もなく。ダーク・ストルーヴと「私』は埋葬に行く。ダークはその後『私」の部屋でねむりこけた。

そして「私」は彼に言った「少しどこかに出かけちゃどうだい？もう今となちゃ、パリへ残っている目あてもなし」