『月と六ペンス』
「どうしてこんなひどい仕打ちができるのだね」
「私自身にもどうにもならないのよ、ダーク」
ダークはブラーンシュにすがりつき、でていかないでくれと。
ブラーンシュはストリックランドの屋根裏部屋がどんなところかとか 経済状況とか 考えられないってことなんですかね
ブラーンシュはどうやってこの餓死寸前だったストリックランドと暮らしていくの?とブラーンシュにききます。「「私があの人のためにお金を稼ぎます」「どうやって?」「わかりません。何とか方法をさがします」
ダークは「私」に聞きます。
「私」は「奥さんはすべての事情を知りつくした上でしたんだ。いくらか不便をしのばなくちゃならんとしたって、勝手にさせときゃいいんじゃないか」と。
こういうことが言えるようなら ダークはこんなふうにブラーンシュにされなかったのかも。
ブラーンシュに貯金通帳迄やろうとし、おまけに 自分がここを出て行くとまで。
その間、 ストリックランドはほとんどしゃべっていません。すくいようがない人間にみえますが、この小説家はこれからどのようにして このストリックランドという人物を描いていくんでしょうね。