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スキャン4818.jpeg『月と六ペンス』

「きみはわかってあにんだ。あれはストリックランドを愛しているんだ」
はじめはストルーヴの妄想だと思っていた「私」もだんだんにことの真相がわかってくる。
「きょうの午後、おれはもうこれ以上がまんができなくなった。ストリックランドのところへ行って、言ってやった。君ももう大分元気になってきたんだから君のところへ帰っても大丈夫だろう、僕自身がアトリエを使いたいんだから、ってね」
それで彼はブラーンシュに荷物をまとめるものをくださいとたのむ。目には皮肉な薄笑いを浮かべて。
「私、ストリックランドさんと一緒に行きます。もうこれ以上あなたと一緒に暮らせません」
ストリックランドは関係のないことだと言わんばかりに口笛を吹き続けていた。
「私」はことの意外さに唖然とする
(わたしも)
「静かに私を行かせて下さいな,ダーク」遂にブラーンシュはそう言った。「私がストリックランドを愛しているのがわからないの?あの人が行くところへ私も行きます」
「しかしストリックランドはお前を幸せにはしないよ。お前自身のためだ、行かないでくれ。先でどんなひどいことになるかお前はわかっていないんだ」
(ブラーンシュはこのわるおやじに魅かれたってわけなんですよね)
ストルーヴははじめて ストリックランドに飛びかかる
(がんばれストルーヴ)
しかしどうしてそうなったのかわからないが、とにかく気がついてみるとストルーヴは床にころがっていた
(あーあ)(これだからなあ)

今日の朝日新聞の「語る」ー人生の贈りものー
角野栄子さん(児童文学作家)のところにモームと言う字を見つけました。こういう読書をしていますと、モームという名前が出てくると 「見つけた」と親しみを覚えてしまうんです。
アメリカ文学の研究者で翻訳家の瀧口直太郎先生が開いていた「六ペンス会」ここのところ。
《 2021.04.29 Thu  _  読書の時間 》