『月と六ペンス』
「パリはおなじみですか?」
「いや。新婚力で来たが、それ以来一度も」
「今のホテルはいったいどうやってお探しになりました?」
「すすめられたのでね。安いところをと望んだもので」
アブサンが運ばれた。私達はとけかかっている砂糖の上に、本式におごそかな態度で水を加えた。
「伺った理由をすぐ申し上げる方がいいと思ったのですが」私は少しどぎまぎしながら言った。
ストリックランドの目がほほえんだ。
「いずれは誰かがやってくるだろうと思っていた。エイミからは何通も手紙をもらっている」
「じゃ、私が申し上げるべきことはもう大体おわかりですね」
「手紙は読んでいない」
私はたばこに火をつけて、ちょっと時をかせいだ。自分の使命をどう切り出したものか見当がつかなかった。哀れっぽい調子のや、憤慨した調子の文句をとうとうとまくしたてるようにあらかじめ準備しておいたが、クリシ街ではどうも場ちがいのようだ。いきなりストリックランドはくっくっと笑った。
「いやな仕事だね、君にとっちゃ?」
「さあね」と私は答えた。
「じゃ、こうしよう、まず君がこいつをすましちまう。それから二人で大いにたのしもう」
私はためらった。
「奥さんが非常に悲しんでいらっしゃることを考えたことがおありですか?」
「そのうち直るさ」
その答え方の冷淡至極なことといったら、とうてい書きあらわせたものじゃない。私はまごついた。しかし、いかにもさりげないふうを装おうとつとめた。牧師のヘンリ伯父さんが親類のものに特別牧師補会に寄付を頼む時の口調を使ってみた。
「素直に申し上げますが、お気になさらないでしょうね?」
*
「じゃ、こうしよう、まず君がこいつをすましちまう。それから二人で大いにたのしもう」
「奥さんが非常に悲しんでいらっしゃることを考えたことがおありですか?」
「そのうち直るさ」
案外クールなストリックランドがよっぱらってどうでるか 彼は話をどう続けるのか など
*
あの ちりかみのことでは まことにありがとうございます
何の話?
で
これは水時計
なんのこと?
かぐやひめは竹から生まれたでしょ
で
シホンケーキ ジャム 食パン
ありがとうございました
おいしいなあ
で
耳に五円玉と十円玉をはさんでます
一円玉もはさみます
で
たくちゃんまんラジオ
きたやまさん 楽しそうに話してたで
何の話?
で
今日は これまで