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サマセット・モーム

スキャン4745.jpegここに昭和33年発行の
「月と六ペンス」角川文庫があります
ちょうど見つけたのです サマセットモームの事をずっと研究してられた清水先生の事が
頭をよぎりました
この表紙の絵は ゴーガン タヒチ島にて(部分)とありますがどっしりとした樹とクジャクの羽のような
植物 樹のうしろにみえる景色 とてもいいなあと思いました
ちょっと気まぐれに はじめの1ページを読んでみますか

 正直な所、私が初めてチャールズ・ストリックランドに会った時、彼の中に凡人とかけ離れたものがあるなどとは少しも気づかなかった。しかし今では、彼の偉大さを認めない者は殆どないだろう。偉大さといっても、幸運の波に乗った政治家や功成り名を遂げた軍人の得た偉大さとわけがちがう。そういう偉大さは個人よりもその男の就いている地位に付随するもので、情勢が一変すれば平凡な者になり下がってしまう。
職をはなれた首相は、えてして勿体ぶった雄弁家ににすぎなかったことがわかるものだし、軍隊を離れた将軍は、マーケット・タウンのなんの変哲もない英雄にすぎないものだ。そこへゆくと、チャールズ・ストリックランドの偉大さは本物である。彼の芸術を好まぬ人もいるだろうが、とにかくそういう人でさえ
彼の芸術に関心という貢物を捧げる事を拒む事はむずかしい。

チャールズ・ストリックランド あまりきかない名前だけど これが ゴーギャンのこと?
などと読んでいない自分は この本ににはいり込んで読む事が出来て それから清水先生の著書「現代(いま)に生きるサマセット・モーム」2020年を ひらきながら読み続けられたらと思います
《 2021.02.08 Mon  _  読書の時間 》