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しんゆう

親友 
夫婦でもなく 親子でもなく だれかにきめられたわけでもなく
とおくはなれていても 手紙がずっといききしていたり 
てがみでは立ち入った話から
いろいろ 書いていたりする
親友の定義は このように はっきりしないのですが やっぱり そう呼びたい相手です
そして私は 昔も今も そう多くはいません
その一人がいうには 目の調子が急に悪くなり 医者にすんでのところで
まにあい 失明を免れたというはなしを とおくはなれたわたしに電話して来ました
彼女ははなぜか私に電話しなくちゃと 思ったそうです
ほかにも 親友はいるはずですが その中の一人だった事は 驚きで どきどきしましたね
つまりうれしかったのです
もう一人は 手紙のやり取りをずっとしていた友だちです
二人とも つらいことがいっぱいあって 彼女は それを私にぶつけて来るのでした
わたしはどっちかというと 受け止め役
彼女は晩年 とおく信州まで 会いにきてくれました あまりにも会っていなかったので
なにをはなしていいやら で さいごに自分のアトリエを見せたこと これは多くの言葉より
よかったような
一日や二日ではない ながいことつながってきたのが 親友 そういうことにしましょうか
むこうにいってしまったその親友には 話しかけます 
いきているときよりずっと話しやすいのですスキャン4696.jpeg
《 2020.12.18 Fri  _   》