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としをとるって

ファッション雑誌をみていた頃 たかだけんぞーは そのブランド名をどこかに渡した所だった
こういう世界を知っているわけではないので けんぞーの服は売れなくなったのか ぐらいなことで
記憶はとまっていた
「けんぞーさんがコロナでなくなったそうですね」
そういう話が出て 「えっt けんぞーさんはまだそんなとしじゃないですよね」と 自分は言っている
「それでも もう八十代じゃないでしょうかね」となった
時が自分の思いより早く過ぎている そう思いました

話は変わりますが
この写真はテレビで放映された たしかフランスの芸術家たちの老人施設のドキュメンタリーの
登場人物です
彼女はかってピアニストだった人
新聞記事には わかいころの きれいなすがたがうつっている まるで別人のように
自分も 気がついたら こうなっているのだろう
しかし 老いて 若さにないものもありそうだ
この女性は はっきりものをいうけれども しんのところがやさしい 
どうしょうもないくらい太っているけれども
出される食事にはみんなうるさいけれども こんなに太ってる
ここでは ピアノの演奏会もひらく 彼女は毎日のようにピアノの前に腰掛け 仲間のまえでひく
それでも演奏会の日には 緊張している 
ピアノを弾きはじめる その表情は緊張も含めて きらっとひかる 美しい表情を見せてくれる
こんなばあさん いいなあと 自分のほんのちょっと先の未来を想像してみる 
きのうから カワバタエプロンさんのあんでくれたセーターを 描いてみている
素直に真面目にていねいに 描きたいこんどこそ できるかな
ところが 手は計画通りには動いてくれない できるはずだのに できない
どんどん構想はふくらむ クレーの画集を引っ張り出して来たり
この女性のかおだってモデルになってもらおう
いまのところふくらんでいることにおいつけない
目もしょぼついてくるスキャン4623.jpeg
《 2020.10.05 Mon  _  写真 》