NEKO美術館 成瀬憲子

あさがお　おとなりさんからいただいたのは　種の時からでしたね

いや芽がでてからかなあ　で　上まで　はわせようと　ひもをまどのうえのまたうえに　留め金を貼り付けていたのは

夏のはじめのことでした　

そういうことを　この窓辺にやってみたいと思った時があったのです　

夏の暑い陽射しをやさしくさえぎってくれる　あさがおたちが　散歩道にあるのです

ゴーヤなんかもやっているところがありますね

で　初心者のわたしは３本のひもを　あさがおにのぼってもらおうってわけです　

で　あさがおは　つるをのばし　ゆっくりゆっくりのぼっていって　つぎに花が咲きはじめたのです

花火のように大急ぎでは咲かないのです　ひとつづつ　ゆっくりとね

てっぺんまではながさいて　さてどこに行くのかなと思っていたら　こんどは下の所で咲き始めたのです

９月　あさがおはもう終わりかなと　そう思いはじめた頃でしたから　なんかしみましたね　心に

「おい　がんばってるなあ」と

それから　なんにもなくなって　いよいよ種を取るかという事に

自然に種が落ちて　それが来年の夏、また出て来るかと言うと　そうじゃないそうなんですよね

種はとって保存しておくわけだそうで

そういえば　ひまわりもそうでしたね

あんなにたくさんの種だから　びんにもいれて　十年ぐらいそのままにしてるんですけど

咲きますかね

母とくらしたころの　思い出の種ですが　はじめて植えた時は　背丈より高く何本も育ちましたよ

大きな葉っぱに　はとのつがいがとまっていましたから　そうとうなもんでしたね

さて

あ　これはわすれかけたころ　ぱっと恥ずかしそうに咲いていた　あさがおです

今回　夫はこのあさがおに毎日みずをやって　めずらしく　熱心だったんですが

そのまじめさに　おどろいたものです　だって　てんで　そういった事に　関心がなかったのですから

とおもっていたら　また　咲きました

そんなことになったら　どうしょう　さらに　おどろきますよ

もうないだろうな

かまきりが　あおじそのところにいました　さてどーするつもりか

青じその種が　いっぱい立てに実を付けて　これがぷちぷちとおいしいんです

てんぷらにしてもいいし　塩漬けでも

おとなりさんに　青じそのコーナー　いただいているんです　みょうがのコーナーも

えっどういうこと？　そうありそうでない　うれしいコーナーですよね

ありがとうございます