NEKO美術館 成瀬憲子

その本には　白鳥はよその星からつれてこられたものである

そういう事が書いてあるのは　妄想するのにとても楽しいので

「そうか白鳥　たしかになあ　白鳥の湖のバレエだって　かもかなんかだったら

かっこつかないよなあ」などと　

むかしから白鳥が描いてある絵は　けっこうあります　いろいろ理由が

あるでしょうが　理由の一つが　よその星から来た　だったら　イルカ同様で　おもしろいですなあ

鳴き声は　イルカはとても高い声じゃないかな　白鳥の声はどうなの　などと想像がふくらむのです

さて　きょう登場の　ふくろーはどうなんでしょう

ちょっと顔をかしげたり　考え深そうですよね　とりだったのかそうじゃなかったのか

ま　からだに備わった探知機かなんかで　ねずみやうさぎのありかをさぐっているだけかもしれませんが

子どもの図鑑かなんかを観ていて　ふくろーをかいていたら　ついよこみちにそれて

その次に　ふくろーをていねいにかんさつするのをやめて　べつのものになってしまいました

１９８８年のスケッチです

自分は絵を描く時に　横道にそれて　最後まで描き続けられないという性質を　ちょっと恥じていました

しんぼうがたりないとかね

でも　このことは　せっかくつづいているのだから　面白い性格ということに

なんでも　もう長い事生きて来たんだから　いいふうに解釈して　上昇したいと思います

ええ　散々ネガチブ思考もして来たのでね　バランスを取らなきゃね

お客さんはどうですか？ルンルン　

美輪さんの人生相談のテレビ番組を見てました

こまったことでも　さいごにルンルンをつけると　笑ってしまいますからね

でも　２０２０年の私は　この絵をどうやら　気に入っています

どうしてかなあ　ルンルン