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母の自伝

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母の自伝

つづき
少し息子達の幼いときの事を書きたいと思った
私は病気知らずの丈夫なからだであったので 長男がお腹にいるときは
最初つわりで不快な思いをしたが その後は何一つ病気せず毎日げんきに勤めた
学校も近くの水木小学校に担任にしてもらった
七月の夏休みに近い頃 それも日曜だったと思うが産気づいて 長い間腹痛に苦しんだ 母も来ていた 子どもは障子のさんや畳の目が見えないくらいにならぬと云われていたが さっぱりそんな状態にならずに出産した
長男はへその緒をまいて気絶したようになっていたので 大さわぎになり
主人は片ちんのはきものをはいて 医者を呼びに走った
さんばさんは赤ん坊をさかさにして おしりをたたいた
やがて産声をあげ出したので 皆ほっとした 
男の子のかわいい子だった
祖父母はあととりができたといって 大変喜んだ 母は私が元気なのをよろこんだ
長男はすくすく育ち 私も元気になったので母は帰った
姑は田舎では出産の翌日からでも起きて いろいろ仕事をしたもんだと
いうので 母はあんじて 私が元気になるまで帰らなかった
出産後は食欲も出て母は乳を出すために だんご汁などをしてくれた
どっちかというと 母ほどに母乳は豊富でなく むしろ栄養が母たいにまわりこえてきた
長男が生まれて二度目の夏休みにこどもをつれて実家に行った
夏も終わりに近づいたのに 幼い子を海に入れたりして遊んだため 下痢を起こし それが長引いて 神戸に帰ってからも医者がよい とんだ失敗に大変心配した
医者の薬もなかなか効かず 義母は田舎からもって来ていたげんのしょうこを煎じてのませてみたら 不思議によくきき 思いがけず 下痢が止まった 私もあんしんして学校に出られるようになった


長兄は へその緒を首に巻いて 気絶していたのですね
母は 出産の前の日に学校からの帰りに ころんだからかもしれないと
云っていましたが
赤ん坊が泣かないので あわてた父は 片ちんばのはきもので あわてて
医者を呼びに行ったのですね それでも産婆さんなんですね 赤ん坊を さかさにして おしりをぱんぱんとたたくのは
私も 出産のとき助産婦さんが 赤ん坊を取り上げてくださった時に それでも お医者さんの許可があってはじめて 成立するらしいのですが
助産婦さん いちばんたよりになりました ありがとうございました
はじめての子どもで 男の子 みんなが喜んだのですね 
義母(祖母)のげんのしょうこ きいたんですね お母ちゃん よかったじゃない

こどものかいたかぶとむしです あついです 夏です
《 2020.08.23 Sun  _  思い出 》