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母の自伝

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祖母は(母のお母さん)は光っていましたねえ
今こうして 母の自伝を読んでいますと あの土地で元気に咲いていた人がいたんですね 
おばあちゃんです

母のこと

私は小さい時弱かった
母はありあまる母乳をだれかにあげていたようである
父のけんざいなうちは家も豊かであった
毎日手づくりのおいしいおかずをたっぷり食べた
私たち兄弟もふえ 長姉 長兄 次兄 三兄 私 弟 妹と大勢の子供にかこまれ母は大変だったと思う
姉や兄たちは何れも成績優秀であったときく こんな大勢の家族を残して
父が行った
母の悲しみは 今にして私によくわかる
これからどうしてよいのかと 気丈な母ではあったが 悲しんだ
私は小さく 余り父が好きではなかったので 余り悲しくはなかったが 大好きな母のなげきをみて 悲しくなり母のそばで 大声をあげて泣いた
しかし 母はいつまでもめそめそする人ではなかった
大阪からかえっていた長兄ともども男らしく立ち上がった
その働きぶりは目をみはるばかりだった
私の家の隣はけいさつだった 母がきさくな人だったので 警察のけいぶほの巡査さんは お母さんお母さんといって よくあそびに来られた
母は無学で読み書きも出来なかったが よい事はちゃんと話を聞いて 実行する人だった
根が真面目の人だったので 海綿に水がしみるように きいた事はすっかり理解し うたがうことはなかった
けいぶほさんは教育の事も いろいろ教えた 真面目な母は熱心にきいた
子供には金をあたえるのがよいか 何かおぼえさせておくのがよいかというので いろいろ例を引いて話された 母は熱心にきいたそうだ
金は火事などに会えば無くなる からだでおぼえた事は ちゃんとのこるという事 母はよく理解した


《 2020.07.29 Wed  _  思い出 》