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母の自伝

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次兄の事

次兄は長兄とちがい穏やかな性格で 学者はだだった
小学校の頃は忘れたが 中学校にいってからは成績もよく前途を宿望
されていた 
当時難門だった神戸高等商業にパスした時 山にしばかりに行っていた
母の所へ走って行って知らせたら 母は うれしやうれしやといって大変よろこんだ
しかし 兄の進んだ道はけわしかった
私は一生懸命に小使いをためて兄が夏休みにかえった時に渡した
アルバイトもしていた(次兄)
卒業後もよい会社に就職して近く外国にも出張することになったと
うれしそうに話していた
私もむりとはおもい(学校に進む事)早く働いて兄を安心させたいと
思ったが向学心強く学校に行きたくて 奨学金もあることだし 兄より
当時の金で十円補助してもらい 明石に(明石師範学校)に入学した
兄たちのおかげで卒業して神戸市に就職する事が出来た
その頃より兄は親族などの期待が大きく 本人も焦り相場に手を出して
失敗し借財して会社にいられなくなり 暮れに兄の家賃の滞納などで大変苦しい立場になった
あの頃の事は思い出したくない
兄は家族とともに家内の里の熊本の方いったらしい
          つづく


兄さんの焦り とうとう相場に手を出してしまったんですね
あたれば 多額の金が入り あたらなければ 多額の借金を背負う事になります
その時は大変だったでしょう 一家中が大さわぎになった事でしょう
兄さんがよかれと思って決断した事が とんでもないことになってしまう
この後も 兄弟が助け合うことになるのですが 母は嫁に行っており なかなか思うようにはいきません
それまでは 親族が必死に前に進んできていた訳なんですが こんな時に
それぞれは どう乗り切って行ったのか


《 2020.07.17 Fri  _  思い出 》