今度は長兄の事です
どういうわけか せっかく打ったのに 消えてしまいました もう一度
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長兄の事
長兄は私の大好きな兄だった
まるでじあい深い父のようだった
兄は大変頭がよく小学校時代より成績優秀だったときく
しかし父がはやくなくなったため 兄弟の多い私たちのためにいさぎよくぎせいになった
大阪の方へ出ていたが父がなくなったためかえって来た
大きな桃色にきれいな花のししゅうのむすびリボンをおみやげにもらった
うれしくて毎月きれいな箱から出して頭にのせてみたり胸に飾ったりしてむすんだ いつも大きなきれいな箱に入れて大切にしまっていた
今はどうなったのか
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きのうあんなに打ったのに消えたので 今日は少しだけ打ちましょう
母はおぼえているんですねえ 桃色の兄さんにもらったリボン
何十年も前のことだったでしょうに
母は 兄弟のことは自慢で 悪く云った事は聞いた事がないですね
父のことは 姑さんの事はそれなりに云っていましたが