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見えてるんだから
ブルーの油絵の具を 見ています
チュウブのふたが あかなくなっています
それだけ何年もの間 このブルーはあり続けています
なんの話なんだ？
ミニ引っ越しで 一階の部屋にやって来るまで
２階で 自分の絵はがきに のこっている絵の具を
最後まで使おうと ぬっていたのです
ときに そういうことで のぼせあがるときがあるのです
色鉛筆でも 油絵の具でも 食べる物でも
さいごまで やらなきゃ こう思うのがありまして
おかしいですねえ 母の影響かなあ
しばらくのぼせて こうして引っ越ししたりしたら
忘れてしまいます
で
このように 絵はのこるのですね
ところで
ノートに こういう事を書き写していますよ
「神は 人々が奴隷的な生から脱して、自由人として
自己を形成することを望んでいる。
それは来世に於いてではなく、この地上でなされる
なるほどと一部分だけ そう思います
われわれは 来たのですかね どこからか
というより どこもあそこもかさなっていて
そのなかで ためしに 肉体をはおって
見える存在を 経験をしてみるんでしょうかね
見えるということは 相手もそこかしこに見えます
文句を言ったり よろこびあったり それぞれが見えてこそですね
自由意志でもって 経験する
それがそこそこおわると はて どこに行くのかな
行くというより おなじところで かたちがかわるわけで
とうめいになって 見えなくなる
そしてぶくぶくしたそうごうに帰って行く
わたしたち 見える人は 個人でいられる 貴重な体験を
しているのかな
《 2020.06.24 Wed _ え 》