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せっせせっせ

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掃除をするということは
自分が 生きてきた間に あったことを
遺跡かなんかのように おっと思いながら
かたづけていくことなのですね
驚いたことに 自分は 日々 まめに テレビ番組を
ビデオにとっていたという訳なのです
何本かなあ ごみぶくろにして 20袋ぐらいかな
こんなに面白い番組 とっとかなきゃ その気持ちが
ビデオの時代は終わった今 ぎっしり 積み重ねてあったのです

私は この場におよんでも これを 展覧会の会場で
つみかさねて さてタイトルは 何にしようかな
そんなことを思うのでした
自分は紙粘土が このビデオのかたちとよく似ているので
いっしょに えんえんとおいてみたら どうかなとも
白い紙粘土を あまり手を加えずに 
「存在は 軽くなってなった」などと 買ったときは
こんなに軽くないことを 表現してるのよ などと ごちゃごちゃ
思ってたんです
ところが 数の上では 圧倒的なこのビデオという存在
紙粘土が 文字どおり ごちゃごちゃだけに見えて来るのでした
こんなことも考えました
自分はビデオの背に 小さな字で 番組のタイトルを 書いているのです
これを 全部 ノートに書き出してみようかなとか
そのうち 不可能がよぎり
ここまで テレビから番組を取り出そうとした 自分という存在
について 考えてみるのです
今 こうしてパソコンで NEKO美術館を 続けているのですが
やはり プリントアウトしたりして 増やしつづけている
同じパターンですね
他にも 
 
話は少しそれますが
このあいだ 中国の すごい絶壁の上にある村で 滑車をつくって
何年も 毎日こっちから あっちの断崖絶壁の村まで 人々を運ぶ
こっちで操作するおじさんの話を ドキュメンタリーで見たのです
(この説明で分るかなぁ)
村の人々は まえには 遠回りして 危険な絶壁の道を歩いて行ったらしいんですが
そこで足を踏み外してしまったら 間違いなく死んでしまいます
このおじさんの娘さんが 17才の時 バランスをくずして 落ちて
亡くなってしまったのです それから おじさんは村の人ともお金を出し合って
この滑車を つくったんですね その話は感動しましたが

私は このビデオの話と結びつけようと無理していますね 
今 ドローンという まるで鳥のような こんな高い所も 上から まわりから
写せる機械がありますね
ドキュメンタリーでは ドローンで この断崖絶壁を写してあるのです 
なんか 別次元の視点といいますか
ここまで 断崖絶壁を丸ごと写せるなんて そう思いました
中国には こんな土地があって 下を見下ろすと恐怖なんだろうけれども
そこには 畑があったりして 絶壁のはじっこに 塀があるふうでもないし たとえ あったとしても そこからのぞくと 目がくらみそう そうなるとそこで住んでる人たちは住んでない者にとって 不思議 驚きそのものでした 

なんの話でしたっけ
そうそう ビデオの話です
毎日毎日 せっせととりつづけて そして 忘れて 掃除という時になって
その存在に気づき 驚きました 
この結果は アートにもなるかもしれないけれども ま 
しかし まいにちのせっせは こんなになるんや 
せっせとまめにやりなはれや
おばあちゃんたちは にっこりわらって言ったもんですが せっせは 結果 どうなるの
とは あまり言いませんでしたね
ドローンのように 全体を見渡すまで 気がつかない これが掃除をしている 今の私なんですね

これで ちょっと 話は結びつきましたですか  
《 2020.05.10 Sun  _  わたしでいいですか 》