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だに

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ちくま文庫 ちくま 1996 8

「どちらにお勤めですか?」と初対面の人に聞かれて、「大学の教師です」と答えると、
それでおしまいになることはない。「ご専門は?」とくる。しかたなしに「ダニの研究をしています」というと、相手はしばらく無言。じっと人の顔を見つめてから、「ダニって、あの、血を吸ういやなやつでしょ。なんでまた、そんなものを?」とくる。それから先の説明が大変である。血を吸ういやな奴というのは、ダニ全体から見れば一割にも満たず、ほとんどの種類は無害なのだという説明は、もう飽きてしまった。

そこからゴキブリの話になり われわれが特に毛嫌いしている虫たちが 実はいい奴なんだと はじめて目をみひかれたようになる
たしかに 自分はダニの正体はよく知らない
たまに腕などに とくに見えにくい所に 2つぶのなにものかがさしたあとが
ついていて かいいことがある
「ダニだ!」と思ってしまう 何の根拠もないのだけど この二つというのは
決して蚊ではないと思ってしまう
犬に取り憑いたダニは ダニ自身が血を吸って大きく膨れてるから 正体丸出しというところだから わかる
でも 自分はそんなふうにやられたことがないので いまだ正体はつかめていないから
これがダニのかんだ跡だとは 本当は うったえられない
で この「ダニにまつわる話」青木淳一の本の あらすじをこの本で読むと(本の案内書だからね)犯人はきめつけないほうがよいと 反省させられる

私はかって 本屋さんに行くと まず ただの本を 探しに行った
その中の一冊が これだった
私は分厚い本を読む気力がない
その点 この手の本は 薄くて小さなくせに 短い
そして それは 一冊だけではない解説が うれしい
その分厚い本にはどういうことが書いてあるのか 要点がまとめてあるので
本当に よくわかった気分になる
だから 
ここのところ 行ってない あるのかなあ この良書


《 2019.10.24 Thu  _  読書の時間 》