夏の いかにもけだるそうな 自画像は 17才に描いている
父母の元でいっしょにくらしたのは このときまで
ゴッホの絵で『俳優の像』というのがある
そこには解説として こういうことが書いてある
ー下から見上げた顔のアングルがおもしろいし、顔の変形も 思いきっている
サン・レミーの患者を描いたものかーと
自分は そのころゴッホの画集に夢中だった
この下から見上げる描き方は そこにある
荒っぽい描き方は つまり 「けだるいってことなのよ」
そんな雰囲気を出そうとしたんだと思う
おもしろい人だ 自分は(自分で言うか?)