泣いた雲は
雨になり
ふった雨は
水たまりする
水たまりは
泣いた雲の
鏡になる
*
話は変わりますが いつものように
ずっとまえに ちいさなごみばこのところに
虫のくもがいると言いませんでしたか
それは もう よく自分のこの目で 見つける事ができたのかなあ と
おもうほどです
私は老眼鏡が必要ですし どうしてかなあ
それがね 何日目かに 動いているのを見つけるのです
私は なんか このくもを見ていますと
いろんなことを考えるんです
人は 生きている意味だとか 哲学だとか あれやこれやと思うものですが
このくもは おそらくそこにいて なにかをたべて かいわいをうろうろしているんでしょうか それ以外になんかあるのかなあ 日課として
ところが それを見ている自分は この微小な生き物をまえに
さしあたりの悩みだとか 自分の一生はどうなんだとか
それらは 複雑すぎるわ とね
おもしろいこと ためになること ウオッシュレットの事
そんなことにふりまわされて それは どうなん?とね
このくも 寿命がきたら このかいわいで どうなるのかな
いずれにしても なんのもんだいもなく
たとえば お墓だとかそんなこと かんがえることもない
なんだかなあ とね