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暑い日に

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ふぁいるを アトリエからひっぱりだしてきて 読み直すのが
きょうこのごろの 日課です
ふぁいるは たくさんあります
手が触れた所のものを もってきます
きょうは8月の5日 偶然に このスケッチブック(ファイルと同じ)
は 広島にげんしばくだんおちる 1945年 8月6日にちかいです
つづきをよんでみましょう

おばあさんは しにました
おかあさんも しにました
町の人も しにました
おとうさんも しにました
みんな みんな しにました
おじいさんも しんでしまいました
ぜんぶ しんでしまいました


広島にげんしばくだんおちる
       小学四年 田村武司

1945年
八月六日のできごと
ぼくは道で あそんでた
ピカーッ ドン
ぼくは びっくりした
かいだんをのぼった
おかあさんが 庭でまっていた
ぼくは三つ
おかあさんにだかれて 
ぼうくうごうにはいった
空ではひこうきがとんでいる
夜になった
ねえさんは帰ってこない
朝 学校にいったままで
学校で
ぼうくうごうに はいっているか
しんでいるか
ぼくは かなしくなった
ほほに なみだが流れる
ぼくは しんぼうしてなかなかった


無題
  小学5年 迫田 知昭

ぼくは 食事中だった
目の前がしゅん間に青くなり
上の方から くずれだした
どこからか母の声
ばくだんと気がついたのは
後だった
血まみれの顔、手、足
外にいないでよかったと思った
そのあくる日
長い長い道を歩いて、
佐伯郡のいなかへ行った
これが せんそうかなと思った
平和よ いつまでも戦争にまけるな


原子爆弾
    小学六年 岡本俊雄

ピカッと 光った
それから何もわからなかった
母も妹もみんな家のしたじき
になって 死んでいた
僕は よその人に たすけられた
頭をかかえて
なきなき にげた
血が べっとりと 顔にながれて
眼が見えなくなった
日本は負けた
平和な日本になった
けれども母も妹もいない
なんだかなさけなくてさびしい
学校でたのしく 勉強しているとき
ふっと母や妹のことを思い出す


わたしは このところ あついあついと キャンデーを
食べたりしています
こんな暑い時に 原爆はおちてきて 
そう思います
まえにも
この詩の 同じスケッチブックが出て来たことがあります
その日も 八月六日に近かったことを おぼえています

《 2019.08.05 Mon  _   》