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こころ 夏目漱石

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こころ 先生と遺書 夏目漱石 つづき

今日も暑い一日が始まります
ここより暑い たとえば アフリカの人たちは どうなのかしらと
考えているところです

Kのことです。さてどんな人物なのでしょう。
ー彼の性質として、議論がそこまで行くと容易に後へは返りません。
なお先へ出ます。そうして、口で先へ出たとおりを、行為で実現しかかります。
彼はこうなると恐るべき男でした。偉大でした。自分で自分を破壊しつつ進みます。結果からみれば、彼はただ自己の成功を打ち砕く意味において、偉大なのにすぎないのですけれども、それでもけっして平凡ではありませんでした。


この書き方 どっかでみたことがあるのですが
そうだ 学生時代 英語の本を訳す時 こんなふうだったです。こんなにうまくはありませんが。
そのほか 火鉢のはなしは 奥さんがKに火鉢に火があるかと尋ねると、Kはないと答えるそうです。では持ってきようと言うと、いらないと断わるそうです。寒くはないかと聞くと、寒いけれどもいらないんだ言ったぎり対応しないんだそうです。
つまり これが 彼のやりかたなんだねと 奥さんが引き下がれば 英国式
などと 考えてみると あってるかどうかは別として わたしは おもしろいのです
Kは「私」や奥さんや娘さんとの雑談を無駄話だといって軽蔑しているふうなのです
彼の目の付け所は私よりははるかに高いところにあったとも言われるでしょう。しかし目だけ高くって、他が釣り合わないのは手もなく不具(かたわ)です。

やっぱり こころ です
心がどんな動きを それも 人それぞれにするのか
などと この小説の事を想像してみるのは はずれなのか 


《 2019.08.05 Mon  _  読書の時間 》