こころ 先生と遺書 夏目漱石 つづき
さて きょうもまた このページを読んで 覚えているかを確かめさせてくださいね
下宿する事になった部屋には琴がたてかけてあり 生け花がありました
それは 自分の趣味ではなかったのですが まあそのままにしておきます
軍人さんの奥さんと出会ってみて しゃきっとした人で 軍人の奥さんというのはこうなのかと 思いましたね
それではその娘さんはどんなだろうかとか 勝手に想像していました
ところが その推測がお嬢さんの顔を見た瞬間に、ことごとく打ち消されていくのです
そうして「私」の頭の中へ今まで想像も及ばなかった異性のにおいが新しくはいってきました
こういうところでしょうか
そうなると趣味ではない琴も生け花も いやでなくなるのですね
よくあるはなしですね
まずそうな琴の音に耳を傾け よろこんでへたな生け花をながめるようになるのです
そして 同じうちの中の様子を 観察しています
観察と言えば この小説は 人を「私」をとおして ほんとうによく観察していますね
小説というのはどうやって書かれていくのだろうと ここらへんになって 自分は
気になるようになってきます
この小説は 夏目漱石が書いたものです
小説の中の登場人物を ずっとさかのぼってみても 自分は作者の事を気にする事はなかったようです
ここからが 自分は うまく書けないんですけれども 作者が内容をしっかり整理してないと 読者はこんなにおちついて よめないんじゃないんかと