who am ?I

PAGE TOP

  • 06
  • 08

こころ 夏目漱石

スキャン4038.jpeg

こころ 両親と私 夏目漱石 つづき

「私」の兄というのは 尊敬する先生となると 必ず著名の士ではなくてはならないように考えていた。少なくとも大学の教授ぐらいだろうと推察していた。名もない人、何もしていない人、それがどこに価値をもっているだろう。兄の腹はこの点において、父とまったく同じものであった。けれども父が何もできないから遊んでいるのだと速断するのにひきかえて、兄は何かやれる能力があるのに、ぶらぶらしているのはつまらん人間にかぎるといったふうの口吻を(話しぶり)もらした。
「イゴイストはいけないね。何もしないで生きていようというのは横着な料簡(りょうけん)だからね。人は自分のもっている才能をできるだけ働かせなくちゃうそだ」
「それでもその人のおかげで地位ができればまあ結構だ。お父さんも喜んでるようじゃないか」


ここに兄さんのように ぶらぶら族を徹底的に非難している人がいますね
生きている価値とか著名の士だとか こうなるとここだけで生きている価値を計られた分にゃあ こまるにゃあ
こうなると うそをついてでも なにかいいわけなど しなくては 本当の事を言っちゃあおしまいよですよね
空間も 余裕も ゆるされたもんじゃないですよね
勤勉な日本人は このころから あるのですね
ちょっと休憩なんて ほんと あそぶなんて働いている人がたまにするもののような

ええっと このまえメコン川の湖で(これ まちがっているかな 記憶あやしいですからね)水上に家を建てて そこで魚を獲ったり くんせいにしてうったり それでも家族がその日喰って行けたらいい ぐらいのかせぎにしかならず ところが笑う回数は日本より遥かに多いと思いました 学校は行かない子もいて こどものときから さかなをとることをおぼえて 家族をささえているお兄ちゃん 一番下の子まで何人かな みんなその魚が捕れたときは 手伝ってる あついところだから ひるねだってしてる
そんなくらし とてもまねはできないけど これ 日本ってどうなん? そう思いながら
水洗トイレにこしかけて(いつも ここにはいるたびに こんなくらししてていいのかよーと思うんです)いるのでした

なんの話でしたっけ 
「お前ここへ帰って来て、家の事を管理する気はないか」と兄が私を顧みた
ん...
《 2019.06.08 Sat  _  読書の時間 》