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こころ 夏目漱石

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さて「私」はこれからどうするのか
先生のくち 他にも
しかし妹もいるのかな 兄さんがぶらぶらしている つまり無職だなんて事は世間体がよくないと思っている
両親だって 世間に恥じないように どこかに片づけたいと考えている
ー広い都を根拠地として考えている私は、父や母から見ると、まるで足を空に向けて歩く奇体な人間に異ならなかったー
そして ーお前のよく先生というかたにでもお願いしたらいいじゃないか。こんな時こそー
「その先生は何をしているのかい」と父が聞いた
「なんにもしていないんです」と私が答えた
「何もしていないというのは、またどういう訳かね。お前がそれほど尊敬するくらいな人なら何かやっていそうなものだがね」


ここらあたりから 自分も気がつくのです
「私」の両親は これから息子の仕事先などをお願いし たよってみるには 相手がどこかに所属していないと どうしていいのかわからない
両親は人は何もしていない人のことを どうとらえていいのかわからないのだ
息子のことにしてもーまるで足を空に向けて歩く奇体な人間に異ならなかったー
ここのところでは その奇体を想像してみるのですが もう アートじゃん

現代でも 我々は「それでどういうお仕事をなさっているのですか」とつい聞いてしまいますね
それで その仕事先が 立派だと つい 尊敬してしまったり
遊んでいる人 こういう解釈もでてきましたね これは世間体が悪いと

しかし こういう解釈が よく考えてみれば 奇体ではありませんか?
世間では 遊んでいますとはっきり言いにくい事
 
《 2019.05.26 Sun  _  読書の時間 》