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こころ 夏目漱石

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こころ 両親と私 夏目漱石 つづき

ー私のために赤い飯をたいて客をするという相談が父と母のあいだに起こった。
私は帰った当日から、あるいはこんな事になるだろうと思って、心のうちで暗に
それを恐れていた。ー

このなかでは 「私」の田舎は 世間体だとか いろいろと気を使う所があると
知っている
まわりは そういった機会に飲み食いをする事をまっているようなところがあり
それをやらずにいると またかたみのせまいことになるようだ
東京という都会で 多少自由な空気を吸った「私」は両親にはっきり よしてほしいとも
いいきれず このときはぎょうさんだと主張する
両親は 生涯に二度とある事じゃないんだから、お客ぐらいするのはあたりまえだと言う

こういうくだりは 「私」が東京に田舎から出てから 見えて来たものかも知れない
両親は言う「東京と違って田舎はうるさいからね」
「お父さんの顔もあるんだから」
世間への義理

それなりにわかると思う私も 田舎と田舎を出ることの両方を経験しているからかも知れないですね





《 2019.05.22 Wed  _  読書の時間 》