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あいたいボタン
私は５人兄弟です
男３人女２人
３人の兄たちとの思い出は結構ありますが 姉との思い出は
両親から聞いたぐらいのもので あまりありません
それが ひろこねえちゃんです
ほんのあかちゃんのときに亡くなったそうなのです
この歳になりますと
このおねえちゃんがいたら どんなにか楽しかっただろうな
そう思います
あるとき 新聞の広告欄に 本の紹介が出ていました
「聞いてびっくり あの世の仕組み」とあります
それによりますと １０歳までに亡くなった子供は、母親とともに
この世で過ごす
と書いてありました
父は娘が亡くなったときのことは 聞きたくないと避けるようにしました
母は 赤ちゃんが亡くなるそのとき にっこりわらったと言いました
母は 泣いて目医者さんに行かなくてはならなかったと言いました
この話を 母は何度かしたものでした
そんな父も母もこの世にはいませんが
こんなことを父母に言ったら どうだったんでしょうね
こんな話も聞いた事があります
あの世に行ったら その子どもはすくすくと育っていくでしょう と
そうすると 私は見えないけれども 姉とともにいてる気分です
で それは想像力ですよね
新聞に出てたりするような ことば 見つけるたびに
とても会いたいボタンを おします
なかなかむずかしいですけど
一番近い所では 一番上の兄
兄「のりちゃんおたんじょうびおめでとう」
私「えっ そう言ったの？ 聞こえなかった」
兄「聞こえなかった？ ちゃんと言ったんだよ」
写真を見ながら想像しました
《 2019.05.04 Sat _ わたしでいいですか？ 》