NEKO美術館 成瀬憲子

人と話ながら　自分の言葉が少し　進化したなあと　思いました

自分は「もの」がすきなんですぐらいなことは常々言ってますけど　「もの」のことを

どんなふうに　人に言ったらいいのか　考えていませんでした

まあ　言えなくても　こまらないわけなんですが　その人と話していますと

ものをおいてみたのは　確かに私なんですけど　ひとつのもののよこに　ほかのものがおいてあります　このことだけでも　何らかの関係が　うまれるのです　それを見ている自分や人は　三角形でむすばれます　笑わないでくださいよ

アトリエは三角形であふれるのもいいですが　四角形でもいいでしょう

天井や壁などにむかう線は　三角すいや　球にもなるかも

それはやがて　自分の視線や　人の視線で　踊り出すかもしれません

ものの後姿は　寂しいかも　

自分は　なによりも　ものをひろう　ひろい運がついてる　そう思う事もあったんだから

これぐらいなことをいってみる努力を楽しまなくちゃ

その人は　そんなことを思わせてくれたんです

このことば　ちょっといけるでしょ

ものは生き物では　なさそうですけど　関係性が生まれると　いきいきしてくるのです

そして　ものがそこやあそこにあるのは　ぐうぜんのことなのに　必然性をおびさすのは私だったり　ほかの人だったりしてね

これで　私の頭の中　いっぱいいっぱいだわ

さて　うえひだり

くりかえす　しゅるしゅる　おれはねむたいんだ　おれのこと子供がすきになるのはいいが　みぎにひだりに　あの小さな手で　何回行きつ戻りつさせられるのよ　あげくのはては　ぴゅーんとふっとばされて　かべにあたって　子供がここにいたら　わかるって

どこにいったんだ

まんなかみぎ

この存在は　ええっと　時代もンだよ　乾燥したさやのついた豆を　ぱんぱんとたたいて実を出すってわけよ　乾燥大豆は　かじると歯が折れるよ　ばあさんでも　若いあんたでも　だけど今わかった　これでたたいても　いいわけよ　実が壊れない　うまく説明できてるのかなあ　６０代の終わりに　そのことがわかった　これひもでしばるのは　こわれかけているから　よくがんばったねえ　父母が使っていたものです

したひだり

これは虫メガネがいるかなあ

ものの記念撮影