NEKO美術館 成瀬憲子

小さな写真　このまえ　やりましたよね

この写真は　去年の終わりに亡くなった　私の一番上の兄の赤ちゃんのときや幼児のときの写真ですね

虫メガネで　見てみましょう

私は　当然の事ながら　大人の　１３も年上の　兄としての認識しかありません

そんな大人は　おとなしく　そして　こんな幼児の写真のように　無邪気ではありません

親や兄は戦争の時代を生きましたが　この写真の取られたときは　そういうこともなく　いいくらしができてたように　写っています

兄は昭和１１年生まれです

その後　男の子が２人　女の子が一人　私の前に生まれています

そのなかで　姉があかちゃんのときに亡くなっています

戦後生まれは　私一人です

こうして小さな写真の中にあるように　生まれて　それから　いろんな事に遭遇しながら

兄は　人生を終えたんですね

きょうね　まったく違う話ですけど（いつものこっちゃ）　玄関に母の文机がありまして

その下を　はじめてのように何年かぶりに　そこに押し込んでいるものなどを引っ張り出したんです　なんの目的もないんですが　しばらくすると　他の物に置き換えようという気になりました

なんの予定もなく　そうしましたらね　奥のほうに　ビニール袋にはいった茶色いベチャーットしたものが　あったんです　何なのかを確かめても　ベチャーです（笑い）

すぐすてましたが　この何気ない行動をおこしていなかったら　これから先何年もベチャーはありつづけたわけなんですよね

それから　ごしごし床を拭いて　とっても汚れていたからです　ベチャーと

しかしあれは何だったんだろうな　老後　ゆっくり暇なときに考えてみようと思いますが

忘れよう　そんな事（笑い）何年あったんやろ