いったい 椅子というものは なんなんだろう
こんなことを よく 問いかけてみる時期がありました
この椅子の骨ともいえるものを もらったとき
私のことだから なにか 答えを出さなきゃと あっちにおいたり
こっちにおいたり 横から見たりしましたよ
それで あまりにも はきりわかって はっきりわからないので
それからどうしたのかなあ
私はこんな詩を書いたことがあります
白い骨
道を歩く 人びとの中に 必ずおさまっている 白い骨
ごまかし ごまかし 生きて ごまかすことが なぐさめなんだと
白い骨
この椅子の骨だって 布をはり 色を塗り それから何をするのかしら
そうすれば だれもが その椅子に座りたがり わかるということより
なぜたり 持って帰りたくなるかも
お客さん ごまかしでもいいから