レンガ職人の娘がね 積み木職人の息子と
仲良くなりましてね
どんな家をたてたかと いいますとね
あーあー わたしがもうちょっと 才能と色使いがうまかったらね
とんでもなく いい家がたてられるですけど
お客さん どんなもんでしょう
話は変わりますがね
きょう 夫セイと 大町って所の 坂をよたよたのぼって
その坂で きのうの腎臓のことをやったテレビ番組のことを
思い出したんです
腎臓は おしっこをこすだけの仕事じゃあないんですよね
血圧だって 心臓だって まだありましたかねえ いろんなところと連携してるらしいんですよ
わたしは 坂を上るだけで はーはーなるんです
これは 腎臓と関係あるかもしれないと よたよた歩いてましたら
案外 はーはーとならないんですよ
どうしたことかしらと
気がつけば なおるってこと あるのかもしれませんね
で 坂をのぼりきると 家がけっこうあります
わたしは 以前は 家と家の間の空間が なぞめいていて 好きだったんです。 カメラでぱちりぱちりとやったもんです
うすぐらくて 人の気配がなく
田舎とひとことで言いましても いろいろでして ここは伝統的な立派な
家が 見つかったりして 立ち話をする人たちもいます
どことなく やさしいかんじなのです
で バラの花が 真っ赤 うすももいろ。 バラって 11月に咲きましたっけ? とても美しいバラです
むこうには小高い山があって
イチョウの木の下には きいろの葉っぱが落ちていて当たり前なんですが
なにもないところに きいろい葉っぱが まーるくおちているんです
これを わざわざやった人がいるとしたら ここには 素敵な人が
いるんですねえ
散々感じ入ったあと わたしは「もう帰りたい」といいました
スタットレスタイヤを替えにきて 待っている間の話なんです
「おなかがいたい」と夫セイに言いますと まだタイヤ交換はできてないだろうというので わたしだけ そこに帰ることにしました
これ以上は 無理だと思ったので すたすたとひきかえします
ちゃんとたどりつけるかしらと よたよたと急いで
これぐらいにしようかな のりぞー
はーはーは 腎臓のところでいえば なれるらしいんです
糸球体の姿の映像も 見ました おなかのことは わからないんですね
すぐそばにあるのにね。 なにもかもわかりません